The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

February 28, 2002 Vol. 346 No. 9

低骨塩密度の閉経後女性に対するゾレドロン酸静脈内投与
Intravenous Zoledronic Acid in Postmenopausal Women with Low Bone Mineral Density

I.R. REID AND OTHERS

背景

ビスフォスフォネート系は骨粗鬆症の管理に有効な薬剤である.その低い生物学的利用能と効力から,空腹時の胃に高頻度で投与する必要があり,そのためコンプライアンスが低下する可能性がある.また胃腸の不耐症により,最大投与量が制限される.間欠的な静脈内投与法が用いられてきたが,適量や投与間隔については体系的な研究は行われていない.

方 法

われわれは,低骨塩密度の閉経後女性 351 人を対象に,もっとも強力なビスフォスフォネートであるゾレドロン酸(zoledronic acid)の 5 つのレジメンを用いて,骨代謝と骨密度に対する効果を 1 年間の無作為二重盲検プラセボ対照臨床試験で検討した.患者には 3 ヵ月ごとにプラセボまたは 0.25,0.5,1 mg のゾレドロン酸静注のいずれかを投与した.また 1 群では,1 年間の総量である 4 mg を単回量として 1 回投与し,別の群では 6 ヵ月の間隔をおいて 2 mg ずつ 2 回投与した.腰椎骨塩密度を主要エンドポイントとした.

結 果

すべてのゾレドロン酸投与群で骨塩密度値は同様に増加しており,プラセボ群に比べ,脊椎では 4.3~5.1%高く(p<0.001),大腿骨頸部では 3.1~3.5%高かった(p<0.001).全ゾレドロン酸投与群では,骨吸収の生化学マーカーは,試験期間中有意に抑制された.ゾレドロン酸投与群では,筋肉痛と発熱が高頻度で発症したが,治療に関連した脱落例の割合はプラセボ群とほぼ同じであった.

結 論

最長 1 年の間隔でのゾレドロン酸静脈内投与は,骨代謝および骨密度に対し,骨折に対する有効性が証明されたビスフォスフォネート系を毎日経口投与した場合と同程度の効果を与える.このことから,年 1 回のゾレドロン酸静注は,閉経後の骨粗鬆症に対する有効な治療であるかもしれないことが示唆される.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 346 : 653 - 61. )