The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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日本語アブストラクト

September 12, 2002 Vol. 347 No. 11

根治的前立腺切除術または経過観察後の QOL
Quality of Life after Radical Prostatectomy or Watchful Waiting

G. STEINECK AND OTHERS

背景

限局性前立腺癌があり,根治的前立腺切除術と経過観察を比較した無作為試験に参加した男性において症状と QOL の自己評価について評価した.

方 法

1989~99 年にスウェーデンの泌尿器科医グループが限局性前立腺癌のある男性を根治的前立腺切除術あるいは経過観察に無作為に割付けた.この追跡研究では,質問票の郵送により,適格な男性 376 例中 326 例(87%)から特定の症状,症状に起因する苦痛,幸福感および QOL の主観的評価に関する情報を得た.

結 果

勃起障害(80% 対 45%)と尿漏(49% 対 21%)は,根治的前立腺切除術後のほうが経過観察後よりも多くみられたが,尿の通過障害(たとえば尿線弱小では 28% 対 44%)は少なかった.腸機能,不安の有病率,抑うつの有病率,幸福感および自覚的 QOL は,両群間で類似していた.

結 論

経過観察群あるいは根治的前立腺切除術群への患者の割付けにより勃起障害,尿漏,および尿の通過障害のリスクに差が生ずるが,概して,どちらを選択していても,平均 4 年の追跡期間後の幸福感あるいは主観的 QOL に対する影響はわずかである.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 347 : 790 - 6. )