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December 15, 2005 Vol. 353 No. 24

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2003~04 年の米国における小児のインフルエンザ関連死亡
Influenza-Associated Deaths among Children in the United States, 2003-2004

N. Bhat and Others

背景

インフルエンザは小児でよくみられるが,検査で確認されたインフルエンザに関連する小児の死亡率は,全米規模で評価されたことがない.

方 法

2003~04 年のインフルエンザ流行期に,18 歳未満の米国居住者における,検査で確認されたインフルエンザに関連した死亡をすべて報告するよう,州の保健局に要請した.症例報告,診療録,剖検報告書を検討し,入手可能なインフルエンザウイルスの分離株を米国疾病対策予防センター(CDC)で分析した.

結 果

40 の州保健局から,小児のインフルエンザ関連死亡が 153 件報告された.小児の年齢の中央値は 3 歳で,96 例(63%)は 5 歳未満であった.47 例(31%)が院外で死亡し,45 例(29%)が発症後 3 日以内に死亡した.検査を行った 102 例中 24 例で,細菌の重複感染が確認された.33%にインフルエンザ関連合併症のリスクを増加させると認められている基礎疾患があり,20%にその他の慢性疾患があった.47%は発症前は健康であった.1/3 に慢性の神経症状や神経筋症状が認められた.死亡率は 6 ヵ月未満の小児でもっとも高かった(10 万人当り 0.88 人;95%信頼区間,10 万人当り 0.52~1.39 人).

結 論

2003~04 年のインフルエンザ流行期に,米国の小児で多数のインフルエンザ関連死亡が発生した.インフルエンザによる小児死亡率を低下させるため,インフルエンザワクチンの予防接種率の向上,インフルエンザの診断・治療の改善を最優先にすべきである.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2005; 353 : 2559 - 67. )