The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

October 11, 2012 Vol. 367 No. 15

砂糖入り飲料と青年期体重に関する無作為化試験
A Randomized Trial of Sugar-Sweetened Beverages and Adolescent Body Weight

C.B. Ebbeling and Others

背景

砂糖入り飲料の摂取は過剰な体重増加の原因となっている可能性がある.この研究の目的は,過体重・肥満の青年を対象に,自宅用にゼロカロリー飲料を提供するなどの介入が,体重増加にどのような影響をもたらすかを評価することである.

方 法

日常的に砂糖入り飲料を摂取している過体重・肥満の青年 224 人を,実験群と対照群とに無作為に割り付けた.実験群は砂糖入り飲料の摂取を減少させるようにデザインされた 1 年間の介入を受け,その後 1 年間,介入なしで追跡調査を受けた.われわれは,実験群の体重増加速度は対照群よりも遅いと仮定した.

結 果

参加継続は 1 年の時点で 97%,2 年の時点で 93%であった.報告された砂糖入り飲料の摂取量は,ベースラインで実験群と対照群は同等であり(1 日 1.7 杯),1 年の時点で実験群ではほぼゼロに減少し,2 年の時点でも実験群のほうが対照群よりも少なかった.主要転帰とした 2 年の時点における平均体格指数(BMI,体重 [kg]/身長 [m]2)の変化には,2 群間で有意差は認められなかった([実験群の変化量]-[対照群の変化量]=-0.3,P=0.46).しかし,1 年の時点では,BMI の変化(-0.57,P=0.045)と体重の変化(-1.9 kg,P=0.04)に,2 群間で有意差が認められた.1 年(P=0.04)と 2 年(P=0.01)の時点で,民族集団に基づく作用修飾が認められた.民族集団に基づいて事前に規定した解析では,ヒスパニックの被験者(実験群 27 人,対照群 19 人)において,1 年の時点での BMI の変化(-1.79,P=0.007)と 2 年の時点での BMI の変化(-2.35,P=0.01)に 2 群間で有意差が認められたが,ヒスパニック以外の被験者では認められなかった(1 年と 2 年の時点で P>0.35).2 年の時点での体脂肪率の変化には,2 群間で有意差は認められなかった(-0.5%,P=0.40).試験参加に関連する有害事象は認められなかった.

結 論

過体重・肥満の青年において,砂糖入り飲料の摂取量を減少させるようにデザインされた 1 年間の介入後では,BMI の増加は実験群のほうが対照群より小さかったが,2 年の時点の追跡調査(事前に規定した主要転帰)では差は認められなかった.(米国国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所ほかから研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT00381160)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2012; 367 : 1407 - 16. )