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July 11, 2013 Vol. 369 No. 2

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進行黒色腫に対するニボルマブとイピリムマブの併用療法
Nivolumab plus Ipilimumab in Advanced Melanoma

J.D. Wolchok and Others

背景

黒色腫患者において,イピリムマブ(ipilimumab)(抗細胞傷害性 T リンパ球関連抗原 4 [CTLA-4] 抗体)は全生存期間を延長させ,ニボルマブ(nivolumab)(抗プログラム死 1 [PD-1] 受容体抗体)は第 1 相試験で持続的な腫瘍縮小をもたらした.これらの異なる免疫学的作用機序と,有効性を支持する前臨床データに基づいて,進行黒色腫患者に対するニボルマブとイピリムマブの併用療法に関する第 1 相試験を行った.

方 法

ニボルマブとイピリムマブを 3 週ごとに 4 回静脈内投与した後,ニボルマブを単独で 3 週ごとに 4 回投与した(同時投与レジメン).その後は併用投与を 12 週ごとに最大 8 回行った.逐次投与レジメンでは,イピリムマブの投与歴がある患者に,ニボルマブを 2 週ごとに最大 48 回投与した.

結 果

53 例にニボルマブとイピリムマブの同時投与を行い,33 例に逐次投与を行った.同時投与レジメン群の全例における客観的奏効率(修正世界保健機関 [WHO] 基準による)は 40%であった.患者の 65%に,臨床的効果(従来の奏効,未確定の奏効,免疫関連の反応,あるいは 24 週間以上の病勢安定)を示すエビデンスが認められた.許容範囲の有害事象にとどめられる最大用量(ニボルマブ 1 mg/kg 体重,イピリムマブ 3 mg/kg)により,患者の 53%が客観的奏効を達成し,その全例に 80%以上の腫瘍縮小が認められた.治療に関連するグレード 3 または 4 の有害事象は,同時投与レジメン群で 53%に認められたが,単剤療法での過去の経験と質的に類似しており,総じて可逆性であった.逐次投与レジメン群では,治療に関連したグレード 3 または 4 の有害事象は 18%に認められ,客観的奏効率は 20%であった.

結 論

ニボルマブとイピリムマブの同時投与は,管理可能な安全性プロファイルを有し,単剤療法の既報のデータとは異なると考えられる臨床的効果を示し,大多数の患者で迅速かつ大幅な腫瘍縮小が得られた.(Bristol-Myers Squibb 社,Ono Pharmaceutical 社から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT01024231)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2013; 369 : 122 - 33. )