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October 23, 2014 Vol. 371 No. 17

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結核に対するガチフロキサシンを含む 4 ヵ月レジメン
A Four-Month Gatifloxacin-Containing Regimen for Treating Tuberculosis

C.S. Merle and Others

背景

結核の治療期間を短縮することで,症例の管理と疾患のコントロールが大幅に改善される可能性がある.この第 3 相試験では,リファンピン感受性の肺結核の治療としての,ガチフロキサシンを含む 4 ヵ月レジメンの有効性と安全性を評価した.

方 法

サハラ以南アフリカ 5 ヵ国において,喀痰塗抹陽性,リファンピン感受性の肺結核と新たに診断された 18~65 歳の患者を対象に,無作為化非盲検非劣性比較試験を行った.2 ヵ月の強化期間中にエタンブトールを含む治療を行う 6 ヵ月レジメンを,強化期間中はエタンブトールの代わりにガチフロキサシン(400 mg/日)を用い,継続期間中はガチフロキサシンに加えてリファンピンとイソニアジドを投与する 4 ヵ月レジメンと比較した.主要有効性評価項目は転帰不良(治療失敗,再発,治療期間中の死亡または試験からの脱落)とし,治療終了後 24 ヵ月間評価した.非劣性マージンは,国について補正後に 6 パーセントポイントとした.

結 果

1,836 例が 4 ヵ月レジメン(実験群)または標準レジメン(対照群)に割り付けられた.患者背景は群間でバランスがとれていた.治療終了後 24 ヵ月の時点で,修正 intention-to-treat 集団(1,356 例)における転帰不良リスクの補正後の差(実験群 [21.0%]-対照群 [17.2%])は,3.5 パーセントポイント(95%信頼区間 -0.7~7.7)であった.国による不均一性が認められ(交互作用について P=0.02,転帰不良率における差はギニアで -5.4 パーセントポイント,セネガルで 12.3 パーセントポイント),また,ベースラインにおける空洞性病変の有無(交互作用について P=0.04)と,体格指数(BMI)(交互作用について P=0.10)による不均一性も認められた.標準レジメンは,4 ヵ月レジメンと比較して,治療中の脱落率が高いこと(5.0% 対 2.7%)と治療失敗が多いこと(2.4% 対 1.7%)に関連したが,再発が少ないこと(7.1% 対 14.6%)にも関連した.4 ヵ月レジメンによって QT 延長および糖代謝異常のリスクが上昇するというエビデンスは認められなかった.

結 論

主要有効性評価項目に関して,4 ヵ月レジメンの標準レジメンに対する非劣性は示されなかった.(熱帯病研究訓練特別計画ほかから研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT00216385)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2014; 371 : 1588 - 98. )