The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

November 5, 2015 Vol. 373 No. 19

進行性腎細胞癌に対するカボザンチニブとエベロリムスとの比較
Cabozantinib versus Everolimus in Advanced Renal-Cell Carcinoma

T.K. Choueiri and Others

背景

カボザンチニブ(cabozantinib)は,血管内皮増殖因子受容体(VEGFR),MET,AXL を標的とする経口小分子チロシンキナーゼ阻害薬である.MET,AXL は,転移性腎細胞癌の病理生物学や,血管新生阻害薬に対する耐性発現に関与することが示されている.無作為化非盲検第 3 相試験において,VEGFR 標的療法後に進行が認められた腎細胞癌患者に対するカボザンチニブの有効性を,エベロリムスと比較した.

方 法

658 例を,カボザンチニブ 60 mg/日を投与する群と,エベロリムス 10 mg/日を投与する群に無作為に割り付けた.主要評価項目は無増悪生存期間とした.副次的有効性評価項目は,全生存期間,客観的奏効率とした.

結 果

無増悪生存期間中央値は,カボザンチニブ群 7.4 ヵ月,エベロリムス群 3.8 ヵ月であった.進行または死亡の発生率は,カボザンチニブ群のほうがエベロリムス群よりも 42%低かった(ハザード比 0.58,95%信頼区間 [CI] 0.45~0.75,P<0.001).客観的奏効率は,カボザンチニブ群 21%,エベロリムス群 5%であった(P<0.001).事前に規定された中間解析では,全生存期間はカボザンチニブ群のほうがエベロリムス群よりも長かったが(死亡のハザード比 0.67,95% CI 0.51~0.89,P=0.005),中間解析における有意差の境界を越えなかった.有害事象は投与量の減量により管理し,カボザンチニブ投与例の 60%,エベロリムス投与例の 25%が投与量を減量した.有害事象により試験治療を中止したのは,カボザンチニブ投与例の 9%,エベロリムス投与例の 10%であった.

結 論

VEGFR 標的療法後に進行が認められた腎細胞癌の患者において,無増悪生存期間は,カボザンチニブ群のほうがエベロリムス群よりも長かった.(Exelixis 社から研究助成を受けた.METEOR 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01865747)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2015; 373 : 1814 - 23. )