The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

February 22, 2018 Vol. 378 No. 8

灌流画像により患者を選択する脳梗塞発症後 6~16 時間での血栓除去術
Thrombectomy for Stroke at 6 to 16 Hours with Selection by Perfusion Imaging

G.W. Albers and Others

背景

脳梗塞に対する血栓除去術は現在,発症後 6 時間以内に施行可能な適格患者に対して推奨されている.

方 法

最後に健常であることが確認された時点から 6~16 時間経過し,梗塞には陥っていない虚血脳組織を認める患者を対象に,血栓除去術の多施設共同無作為化非盲検試験を行った.転帰は盲検下で評価した.閉塞部位が近位中大脳動脈または内頸動脈,初期梗塞サイズ 70 mL 未満,灌流画像上の梗塞体積に対する虚血組織体積の比が 1.8 以上の患者を,血管内治療(血栓除去術)と標準的薬物療法を併用する群(血管内治療群)と,標準的薬物療法のみを行う群(薬物療法群)に無作為に割り付けた.90 日の時点での修正 Rankin スケール(0~6 で,スコアが高いほど障害が大きいことを示す)の順序スコアを主要評価項目とした.

結 果

試験は米国の 38 施設で実施され,182 例(血管内治療群 92 例,薬物療法群 90 例)が無作為化された時点で有効性が認められたため,早期に中止された.血管内治療と薬物療法の併用は,薬物療法単独と比較して,90 日の時点での修正 Rankin スケールによる機能的転帰の分布における良好な変化と関連し(オッズ比 2.77,P<0.001),修正 Rankin スケールスコア 0~2 と定義した機能的自立が得られた患者の割合が高いことと関連していた(45% 対 17%,P<0.001).90 日死亡率は血管内治療群 14%,薬物療法群 26%であり(P=0.05),症候性頭蓋内出血の発生率に群間で有意差は認められず(血管内治療群 7%,薬物療法群 4%,P=0.75),重篤な有害事象の頻度にも有意差は認められなかった(血管内治療群 43%,薬物療法群 53%,P=0.18).

結 論

最後に健常であることが確認された時点から 6~16 時間経過している脳梗塞に対する血管内血栓除去術は,標準的薬物療法と併用することにより,閉塞部位が近位中大脳動脈または内頸動脈で,梗塞には陥っていない虚血組織を認める患者において,標準的薬物療法単独と比較して良好な機能的転帰が得られた.(米国国立神経疾患・脳卒中研究所から研究助成を受けた.DEFUSE 3 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT02586415)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2018; 378 : 708 - 18. )