The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

Share

RSS

日本語アブストラクト

November 14, 2019 Vol. 381 No. 20

再発卵巣癌に対する二次腫瘍減量手術
Secondary Surgical Cytoreduction for Recurrent Ovarian Cancer

R.L. Coleman and Others

背景

プラチナ感受性の再発上皮性卵巣癌,原発性腹膜癌,卵管癌(すなわち「卵巣」癌)の女性に対して,二次腫瘍減量手術は広く行われているが,第 3 相試験では評価されていない.

方 法

1 種類の治療歴があり,プラチナベースの化学療法を使用していない期間(プラチナ製剤非使用期間)が 6 ヵ月以上で,試験担当医師が病変を(肉眼的に残存が確認できないレベルにまで)切除可能と判定した再発卵巣癌患者を,二次腫瘍減量手術を先行し,その後プラチナベースの化学療法を行う群と,プラチナベースの化学療法のみを行う群に無作為に割り付けた.術後補助化学療法(パクリタキセル+カルボプラチンまたはゲムシタビン+カルボプラチン)とベバシズマブの使用は試験担当医師の判断で行われた.主要評価項目は全生存期間とした.

結 果

485 例が無作為化され,240 例が化学療法の前に二次腫瘍減量手術を受ける群に,245 例が化学療法のみを受ける群に割り付けられた.追跡期間中央値は 48.1 ヵ月であった.手術群に割り付けられ,手術を受けた患者の 67%で肉眼的完全切除が得られた.プラチナベースの化学療法+ベバシズマブ投与後に,ベバシズマブ維持療法が行われた患者の割合は全体で 84%であり,2 群で同程度であった.死亡のハザード比(手術群 対 非手術群)は 1.29(95%信頼区間 [CI] 0.97~1.72,P=0.08)であり,全生存期間では中央値でそれぞれ 50.6 ヵ月と 64.7 ヵ月に相当した.プラチナ製剤非使用期間と化学療法の選択で補正しても,効果は変わらなかった.病勢進行または死亡のハザード比(手術群 対 非手術群)は 0.82(95% CI 0.66~1.01)であった(無増悪生存期間では中央値でそれぞれ 18.9 ヵ月と 16.2 ヵ月に相当).30 日の時点での手術合併症の発症率は 9%であり,1 例(0.4%)が術後合併症により死亡した.患者報告による QOL は術後に有意に低下したが,回復後は群間で有意差は認められなかった.

結 論

プラチナ感受性の再発卵巣癌患者を対象としたこの試験では,二次腫瘍減量手術を先行し,その後化学療法を行っても,化学療法のみを行った場合と比較して全生存期間は延長しなかった.(米国国立がん研究所ほかから研究助成を受けた.GOG-0213 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT00565851)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2019; 381 : 1929 - 39. )