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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

September 11, 2003
Vol. 349 No. 11

ORIGINAL ARTICLE

  • 心房細動における抗凝固療法と脳卒中予防
    Anticoagulation and Stroke Prevention in Atrial Fibrillation

    心房細動における抗凝固療法と脳卒中予防

    非弁膜症性心房細動患者の大規模コホート集団において,国際標準比(INR)が 2.0 以上となるようにワーファリンを用いた経口抗凝固療法は,虚血性脳卒中のリスクを減少させるだけでなく,脳卒中の重症度と,関連する死亡率も減少させた.より低用量の抗凝固療法(INR が 2.0 未満)とアスピリン療法は,ともに効果がより少なかった.重篤な出血のリスクは INR が 3.9 を超えるまで低かった.
    脳卒中予防のために,抗凝固療法が禁忌でない限り,非弁膜症性心房細動患者は目標 INR 値を 2.5 とするワーファリンによる抗凝固療法を受けるべきである.

  • 肥大型心筋症における冠微小血管機能障害
    Coronary Microvascular Dysfunction in Hypertrophic Cardiomyopathy

    冠微小血管機能障害による心筋虚血は肥大型心筋症患者に発症すると考えられており,突然死などの臨床イベントを起す可能性がある.この研究では,冠血管拡張薬ジピリダモールの投与前後に,冠微小血管機能障害を陽電子放射断層法を用いて同定した.ジピリダモールへの異常反応として定義した微小血管機能障害は,心血管系の原因による死亡をはじめとする不良な転帰に関連していた.

  • HIV-1 治療におけるプロテアーゼ阻害剤の代替としての非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤の使用
    Substituting Nonnucleoside Reverse-Transcriptase Inhibitors for Protease Inhibitors in the Treatment of HIV-1

    この無作為試験では,ヒト免疫不全ウイルス 1 型(HIV-1)疾患に対する有効な治療を受けている患者 460 例を対象として,2 種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤も含むレジメンにおいて,プロテアーゼ阻害剤の代りにネビラピン,エファビレンツあるいはアバカビルを使用した.12 ヵ月後,CD4 細胞数の増加は 3 群で同程度であったが,アバカビル群では,治療の失敗率がより高い傾向にあった.
    プロテアーゼ阻害剤の代りに非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤を使用することは,ウイルス複製が抑制されているあいだの副作用の発現率を減少させる可能性がある.

SPECIAL ARTICLE

  • 高齢者の健康状態,平均余命,および医療費
    Health, Life Expectancy, and Health Care Spending among the Elderly

    将来のメディケア費用を推定するには,平均余命と健康状態が医療費に与える影響を考慮する必要がある.メディケア患者を対象としたこの研究では,予想どおり,健康状態が良好なことは,年間の医療費がより安価で寿命がより長いことと関連していた.健康状態が良好な人では,年間の節減は,より長年にわたる支出によって相殺された.そのため,70 歳から死亡時までにかかる費用は,70 歳での健康状態がいかなるものであっても同程度であった.
    これらの知見は,高齢者の健康状態と寿命が向上しても,生涯のメディケア費用が大幅に増減する可能性はほとんどないことを示唆している.

CLINICAL PRACTICE

  • 初期のアルツハイマー病
    Early Alzheimer's Disease

    大学教育を受けた 72 歳の女性が,最近 2 年間で徐々に進行している,軽度の記憶障害の診断を受けるために来院している.患者は自分で車を運転し,自分で金銭を管理しているが,最近,自分の小切手帳で何度か間違いをしている.また,ショッピングセンターの駐車場で,車を駐車した場所を 2 時間のあいだ思い出せなかった.この患者をどのように評価し,治療すべきであろうか?

MEDICAL PROGRESS

  • 若年スポーツ選手における突然死
    Sudden Death in Young Athletes

    若年スポーツ選手における突然死

    この論文は,運動競技への参加と心リスクに関して,現在入手可能な情報を要約している.肥大型心筋症は,依然として若年スポーツ選手のあいだで起る心臓を原因とする突然死の主要原因である.対照群を設定した臨床試験は欠如しているが,リスクの高い心臓所見を有する若年スポーツ選手をスクリーニングして欠場させることを正当化し,この集団における突然死の数を減少させる可能性を示唆する間接的な根拠が存在する.

CORRESPONDENCE

  • 17α-カプロン酸ヒドロキシプロゲステロンによる早産再発の予防

  • 思春期と乳癌に対する遺伝的感受性

  • 乳癌におけるアロマターゼ阻害剤

  • 高血圧症の初期治療

  • HIV への職業的な曝露

  • 退役軍人局保健医療制度とメディケアにおける血管造影の実施

  • 退役軍人局保健医療制度におけるケアの質

  • ジェットコースター乗車中に位置がずれた眼内レンズの修復