The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 3, 2012
Vol. 366 No. 18

ORIGINAL ARTICLE

  • 甲状腺癌に対する低線量放射性ヨードによる残存甲状腺破壊
    Low-Dose Radioiodine Ablation for Thyroid Cancer

    2 件の前向き無作為化試験により,甲状腺分化癌の治療において,1.1 GBq(30 mCi)の放射性ヨードは 3.7 GBq(100 mCi)と同程度に有効であり,遺伝子組換えヒト甲状腺刺激ホルモン(甲状腺刺激ホルモンα)は甲状腺ホルモン中止と同程度に有効であることが示されている.患者にとっては,低線量放射線療法のほうが安全で,甲状腺刺激ホルモン α による刺激のほうが問題が少ないと考えられる

  • 経カテーテル大動脈弁置換術と開胸大動脈弁置換術との比較
    Transcatheter vs. Surgical Aortic-Valve Replacement

    この研究では,大動脈弁狭窄症患者に経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)または開胸大動脈弁置換術を施行した PARTNER 試験の,2 年間のデータが示されている.全死亡率は同程度であったが,TAVR 群では弁周囲逆流に伴い死亡率が上昇した.

  • 手術不能の重症大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換術
    TAVR for Inoperable Severe Aortic Stenosis

    この論文では,標準治療または経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)に無作為に割り付けられた,手術不能の大動脈弁狭窄症患者の 2 年間のデータが示されている.2 年死亡率は標準治療群のほうが高かったが,脳卒中の発生率は TAVR 群のほうが高かった.

  • 経カテーテル大動脈弁置換術の登録
    TAVI Registry

    フランスの約 3,200 件の経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の登録データによって,無作為化臨床試験のデータが補完されている.この新しい技術は,大動脈狭窄を有する高リスク患者の治療に有望であることが示されている.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 「暗闇の中の口笛」
    Whistling in the Dark

    息切れ,発熱,黄色痰を伴う咳嗽が,第 3 子を出産して間もない 38 歳の女性に発現した.症状は最初,抗菌薬で消退したが,すぐに間欠的な乾性咳嗽,喘鳴,息切れが続発した.

PERSPECTIVE

  • エビデンス,患者の意向,医師の推奨
    Evidence, Preferences, Recommendations

    科学的エビデンスの医療への応用は大きく進歩したが,治療を「患者中心」にすることについてはそれほど進歩していない.「エビデンスに基づく」医療と「患者の意向に基づく」医療の矛盾を調整する 5 段階のフレームワークが,役立つ可能性がある.

  • 選択の「専制」からの解放
    Freedom from the Tyranny of Choice

    蘇生に関する話合いにおけるパターナリズムは,膨大な選択肢から患者に選択を委ねるようなアプローチに取って代わったが,研修医は,そうした対話を自信をもって効果的に導く方法をほとんど教えられていない.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • テストステロンパッチによる痂皮形成
    Eschar Formation from Testosterone Patch

    テストステロンパッチによる痂皮形成

    78 歳の男性が,年 1 回の皮膚の検査のために受診した.中背部に卵型の緑黒色の痂皮が認められた.近くに,ピンク色をした萎縮性の瘢痕に加え,(痂皮と)同じ大きさの薬用パッチがあった.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 「暗闇の中の口笛」
    Whistling in the Dark

    38 歳の女性が,出産後まもなく,息切れ,発熱,黄色痰を伴う咳嗽を呈した.症状は最初,抗菌薬で消退したが,すぐに乾性咳嗽,喘鳴,息切れを呈した.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

200TH ANNIVERSARY TIMELINE

  • 手術 1812~2012 年
    Surgery 1812-2012

    手術 1812~2012 年

    この双方向性の年表では,手術の歴史を 1812 年から追う.本誌に記録されてきた進歩が網羅され,麻酔と消毒法によって手術のやり方が変わり,革新が進んだことが強調されている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 臨床的意思決定
    Clinical Decision Making

    Timothy Quill 博士が,エビデンスに基づく医療と患者中心の治療のバランスについて検討する.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 緊急心膜穿刺術
    Emergency Pericardiocentesis

    心タンポナーデ患者の心嚢液を吸引するための緊急心膜穿刺術の施行は,心機能と末梢循環を回復させる救命処置となりうる.このビデオではその処置を実演する.

ANNIVERSARY

  • 手術の 200 年
    Two Hundred Years of Surgery

    手術の 200 年

    この総説では,過去 2 世紀にわたる手術の歴史と進歩をたどる.この間,手術の分野では,急いて行われる,基本的な,ときに失敗する手術から,大胆な再建術,複雑なマイクロサージャリー,移植,そしてさらにその先へと進歩した.

  • 向上する
    Getting Better

    向上する

    40 分間のドキュメンタリービデオで,NEJM の長い歴史のあいだに起きた,医学の進歩に関する注目すべき 3 つの出来事を検討する.それは研究,臨床診療,患者ケアと,医療が過去 200 年間にいかに向上し続けたかについての報告である.