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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 25, 2019
Vol. 381 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • ホルモン受容体陽性乳癌に対するリボシクリブ
    Ribociclib in Hormone-Receptor–Positive Breast Cancer

    ホルモン受容体陽性ヒト上皮成長因子受容体 2 陰性進行乳癌の女性において,ホルモン療法にリボシクリブを追加した場合,ホルモン療法単独と比較して全生存への利益が大きいことが示された.

  • DNA 修復欠損を伴う膵癌におけるオラパリブ
    Olaparib in Pancreatic Cancer with Repair Defects

    膵癌は,DNA 修復能を障害する変化である,生殖細胞系列の BRCA1 または BRCA2 に変異を有する患者の約 7%で発生する.白金製剤ベースの化学療法が奏効した転移性膵癌患者を対象とした無作為化試験で,オラパリブ群の無増悪生存期間はプラセボ群の約 2 倍であった(7.4 ヵ月 対 3.8 ヵ月).

  • 重症外傷患者における下大静脈フィルター
    Vena Cava Filters in Severely Injured Patients

    重傷を負った抗凝固薬が禁忌の患者のうち,早期に下大静脈フィルターを留置した患者では,留置しなかった患者と比較して,90 日の時点での症候性肺塞栓または死亡の発生率は低くならなかった.

  • 尿路上皮癌に対するエルダフィチニブ
    Erdafitinib in Urothelial Cancer

    線維芽細胞成長因子受容体遺伝子(FGFR)変異陽性の進行尿路上皮癌を有する,治療歴のある患者を対象に,FGFR 阻害薬エルダフィチニブの試験が行われた.客観的奏効率は 40%であり,グレード 3 以上の治療関連有害事象が患者の半数近くで報告された.

CORRESPONDENCE

  • カナダにおけるエキノコックス
    Echinococcus in Canada

    以前にカナダの野生動物で同定され,ヒト疾患との関連が示されている多包条虫(Echinococcus multilocularis)のヨーロッパ株に似た型が,カナダで確立した可能性があることが報告されている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 扁桃癌
    Tonsil Cancer

    扁桃癌

    60 歳の男性が右頸部の硬い腫瘤を訴えて受診した.身体診察にて右扁桃の肥大を認め,生検で浸潤性の扁平上皮癌が明らかになった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 発熱,咳嗽,低酸素血症を呈した 52 歳の男性
    A 52-Year-Old Man with Fever, Cough, and Hypoxemia

    発熱,咳嗽,低酸素血症を呈した 52 歳の男性

    52 歳の男性が低酸素血症の評価と治療のため受診した.受診の 7 日前,乾性咳嗽と 38.2℃の体温が出現した.胸部 X 線写真で著明な非対称性の肺陰影を認めた.心エコー検査の様子を動画で紹介する.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 麻疹
    Measles

    麻疹

    熱性発疹性疾患を有する人で,とくに麻疹の予防接種歴がない場合や,最近の海外渡航歴がある場合,ワクチン受容が低いコミュニティに属する場合に,臨床医は麻疹を疑うべきである.麻疹予防接種はきわめて効果が高く,有害事象はまれであり,その頻度は自然感染によるものよりもはるかに低い.

NEJM QUICK TAKE

  • 重大な外傷後の肺塞栓症
    Pulmonary Embolism after Major Trauma

    重大な外傷後の肺塞栓症

    静脈血栓塞栓症は重大な外傷後に生じることが多く,肺塞栓症は全死亡の 12%を占める.予防的抗凝固療法が禁忌である場合に,下大静脈フィルターの留置が患者に有益であるかどうかは明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • カンナビジオールを規制する
    Regulating CBD

    カンナビジオールを規制する

    Pieter Cohen が,カンナビジオールの法的位置付けと,新規食事成分の安全要件に対する FDA のアプローチを強化するための機会について論じている.