The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 14, 2020
Vol. 382 No. 20

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 心不全患者におけるベルイシグアト
    Vericiguat in Patients with Heart Failure

    駆出率が低下した心不全患者が,ガイドラインに基づく薬剤療法に加え,可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬ベルイシグアトを投与する群とプラセボを投与する群に無作為に割り付けられた.心血管系の原因による死亡または心不全による初回入院の発生率は,ベルイシグアトの投与を受けた患者のほうが低かった.

  • 肝細胞癌患者における抗 PD-L1 抗体と抗 VEGF 抗体
    Anti-PD-L1 and Anti-VEGF in Hepatocellular Carcinoma

    切除不能な肝細胞癌患者では,アテゾリズマブとベバシズマブの併用はソラフェニブよりも,良好な無増悪生存転帰と全生存転帰,奏効割合,QOL の維持に関連した.重大な毒性はアテゾリズマブ+ベバシズマブ群の 38%で認められ,これらの薬剤に関する先行研究での結果と類似していた.

  • 細菌性腟症の再発を予防するためのラクチン-V
    Lactin-V to Prevent Recurrence of Bacterial Vaginosis

    細菌性腟症に対しメトロニダゾール腟用ゲル投与コースを完了した女性を対象とした多施設共同無作為化プラセボ対照試験で,Lactobacillus crispatus CTV-05(ラクチン-V)の腟内投与により治療した女性では,プラセボを投与した女性よりも 12 週の時点での細菌性腟症再発率が低かった.

  • 整形外科の非大手術におけるリバーロキサバン投与とエノキサパリン投与との比較
    Rivaroxaban or Enoxaparin in Nonmajor Orthopedic Surgery

    無作為化試験で,整形外科の非大手術を受ける 3,604 例が,術後の不動期間中にリバーロキサバン投与を受ける群とエノキサパリン投与を受ける群に割り付けられた.静脈血栓塞栓症の発生率はリバーロキサバン群のほうが低かった.大出血の発生率に有意差は認められなかった.

  • 短報:パーキンソン病に対するドパミン作動性前駆細胞
    Brief Report: Dopaminergic Precursor Cells for Parkinson’s Disease

    患者の人工多能性幹細胞(iPS 細胞)に由来するドパミン作動性前駆細胞が,両側被殻に移植された.臨床検査と陽電子放射断層撮影(PET)検査により,24 ヵ月間にわたって細胞の生存と臨床的安定性が示唆され,ジスキネジアは認めなかった.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 壊血病の皮膚粘膜症状
    Mucocutaneous Manifestations of Scurvy

    経口摂取の低下がみられる 72 歳の女性が,歯肉出血,両下肢の点状出血,捻転毛のため受診した.壊血病の診断が下された.

Videos, Images, and Multimedia

CORRESPONDENCE VIDEO

  • 気管挿管時のバリアボックス
    Barrier Enclosure during Endotracheal Intubation

    気管挿管時のバリアボックス

    術者のアクセス用の穴がある 4 面のプレキシガラスボックスが,術者が挿管を行う際の追加の防護として用いられた.このボックスによって,模擬咳から放出される物質が最終的に術者に付着する量が減少した.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 一過性脳虚血発作
    Transient Ischemic Attack

    一過性脳虚血発作

    一過性脳虚血発作が疑われる患者は,適切な専門医と画像検査(理想的には拡散強調画像検査)が利用できる臨床施設でただちに評価されるべきである.通常,アスピリン投与(速やかにかつ期限を定めず,最初の 21 日間はクロピドグレルを併用),原因を特定し必要に応じて介入を方向付けるための評価,危険因子の制御などが行われる.

NEJM QUICK TAKE

  • 心不全患者の転帰を改善する
    Improving Outcomes in Heart Failure

    心不全患者の転帰を改善する

    駆出率が低下した心不全は医療に相当の負担を課し,その予後は,薬物療法を行っても再入院や外来での緊急治療のリスクのある患者でとくに不良である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • イタリアにおける倫理的ジレンマ
    Ethical Dilemmas in Italy

    イタリアにおける倫理的ジレンマ

    Marco Vergano が,集中治療室における Covid-19 重症患者のケアと,資源の配分について論じている.