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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 23, 2020
Vol. 382 No. 4
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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イングランドにおける B 型髄膜炎菌ワクチンの効果
Effect of Meningococcal Group B Vaccine in Englandイングランドで,B 型髄膜炎菌ワクチンが乳児予防接種プログラムの一環として導入された.イングランド公衆衛生庁の研究者らは,この予防接種による B 型髄膜炎菌感染症に対する効果を評価した.
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B 型髄膜炎菌ワクチンと鼻咽頭保菌
Meningococcal B Vaccine and Nasopharyngeal Carriage最近,B 群髄膜炎菌ワクチンが承認され,臨床に導入された.この試験では,ワクチンの広範囲の使用が B 群髄膜炎菌の鼻咽頭保菌に及ぼす影響を,オーストラリアの 24,000 人を超える思春期児で評価した.
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子宮筋腫に伴う出血に対するエラゴリックス
Elagolix for Fibroid-Associated Bleeding2 件の同じデザインの 6 ヵ月間の二重盲検無作為化第 3 相試験で,ホルモンのアドバック療法(エストラジオール 1 mg と酢酸ノルエチンドロン 0.5 mg を 1 日 1 回)と併用するエラゴリックス(経口ゴナドトロピン放出ホルモン拮抗薬)は,子宮筋腫を有する女性の重度の月経出血を減少させるのにプラセボよりも有効であった.骨量減少は,アドバック療法によりエラゴリックス単独よりも減弱した.
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甲状腺眼症に対するテプロツムマブ
Teprotumumab for Thyroid Eye Diseaseトランスレーショナルリサーチのよい例として,最初に甲状腺眼症の成因にインスリン様成長因子 I 受容体が関与していることを示した研究者らが,その受容体に対する抗体(テプロツムマブ)により,患者の 83%で意味のある改善が得られたことを示した.
REVIEW ARTICLE
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COPD 患者の高血圧を治療する
Treating Hypertension in COPDこの総説では,慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の高血圧管理に関する最近のエビデンス(増悪に対する降圧薬のクラス別の効果,入院,有害な呼吸器転帰など)について考察している.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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体重減少,下痢,腹痛を呈する男性
A Man with Weight Loss, Diarrhea, and Abdominal Painカリブ出身の 44 歳の男性が,下痢,体重減少,腹痛のため評価を受けた.1 ヵ月前,発熱,頭痛等で他院に入院した際に腰椎穿刺を受け,髄液中の白血球数は 1,306/μL で,83%は好中球であった.診断のためのさらなる検査が行われた.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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フルオロウラシル誘発色素沈着
Fluorouracil-Induced Hyperpigmentation57 歳の男性が,結腸癌に対する治療として FOLFOX(ロイコボリン,フルオロウラシル,オキサリプラチン)を受けた.治療に伴い,両手掌に進行性の色素沈着がみられた.
CLINICAL DECISIONS
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B 群髄膜炎菌に対する集団予防接種プログラム
Meningococcal B Mass Immunization Programこの双方向性の特集では,公立大学で起こった B 型髄膜炎菌による髄膜炎の集団発生を取り上げ,集団予防接種プログラムを推奨するエッセイと推奨しないエッセイを紹介している.
NEJM QUICK TAKE
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B 群髄膜炎菌から小児を守る
Protecting Children from Meningococcal Group B世界中の髄膜炎と敗血症の主な原因である髄膜炎菌は,相当な障害と死亡に関連している.欧州における小児症例の大部分の原因となっている B 群髄膜炎菌に対するワクチンの開発は,B 群髄膜炎菌莢膜多糖体がヒト神経細胞上のポリシアル酸構造と構造的に類似しているためむずかしい.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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公正性に焦点を合わせたイニシアチブを前に進める
Advancing Equity-Focused InitiativesKarthik Sivashanker が,公正性を高めるため,患者の安全性に対する取組みから得られたモデルを活用することについて論じている.