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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

March 25, 2021
Vol. 384 No. 12

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • ALVAC-gp120 HIV ワクチンの有効性
    Efficacy of ALVAC-gp120 HIV Vaccine

    南アフリカの健康な成人 5,404 例を対象とした試験で,ALVAC-gp120 HIV ワクチンの有効性が評価された.24 ヵ月の時点で,ワクチン群とプラセボ群とのあいだに HIV-1 感染の発生率に有意差は認められなかった.

  • アトピー性皮膚炎に対する JAK 阻害薬とインターロイキン-4 阻害薬との比較
    JAK Inhibitor or Interleukin-4 Blockade for Atopic Dermatitis

    アブロシチニブをプラセボ,デュピルマブと比較した試験で,アブロシチニブは 12 週の時点における IGA での奏効と EASI-75 達成率に関してプラセボよりも優れていた.2 週の時点における瘙痒の改善については,アブロシチニブ 200 mg がデュピルマブよりも優れていたが,16 週の時点におけるそのほかの主な副次的評価項目の大半に関する比較では,アブロシチニブは 200 mg,100 mg のいずれの用量でも,デュピルマブとのあいだに有意差は認められなかった.

  • 非アルコール性脂肪肝炎に対するセマグルチド
    Semaglutide for Nonalcoholic Steatohepatitis

    非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者がセマグルチド皮下投与群とプラセボ群に無作為に割り付けられた.NASH が消散した患者の割合はセマグルチド群のほうがプラセボ群よりも有意に高かったが,肝線維化ステージの改善率には群間で有意差は認められなかった.

  • 尿路上皮癌の再発に対するエンホルツマブ ベドチン
    Enfortumab Vedotin for Relapse of Urothelial Cancer

    白金製剤を含む化学療法,および PD-1/PD-L1 免疫チェックポイント阻害薬による治療を受けた後に再発した尿路上皮癌患者が,エンホルツマブ ベドチンを投与する群と,3 つの化学療法薬から医師が選択した 1 剤を投与する群に割り付けられた.エンホルツマブ ベドチンは無増悪生存期間と全生存期間を延長した.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • カルタゲナー症候群
    Kartagener’s Syndrome

    46 歳の女性が,咳嗽,息切れ,発熱で受診した.画像検査で気管支拡張症,完全内臓逆位,副鼻腔炎が認められた.これらはカルタゲナー症候群に一致する所見である.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 頭痛,腹痛,高血圧をきたした男児
    A Boy with Headache, Abdominal Pain, and Hypertension

    16 歳の男児が,頭痛,悪心,嘔吐,腹痛で受診した.17 ヵ月前に四輪バギー(ATV)の事故で負傷し,その 2 ヵ月後のサッカー中に再び負傷した.それ以降反復性頭痛が起こるようになった.評価が行われ,脈拍 160 拍/分,血圧 239/162 mmHg であった.診断がなされた.

Videos, Images, and Multimedia

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • ナロキソンの鼻腔内投与
    Intranasal Administration of Naloxone

    ナロキソンの鼻腔内投与

    オピオイドの過剰摂取が原因であることが判明しているか,その疑いのある呼吸器系や中枢神経系の抑制をきたした患者の治療には,ナロキソンの鼻腔内投与が行われる.この動画ではナロキソンの鼻腔内投与を実演する.

REVIEW ARTICLE

  • アトピー性皮膚炎
    Atopic Dermatitis

    アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は通常小児期に発症する慢性疾患であるが,成人期まで持続することも多い.皮疹の外観と範囲は年齢や人種・民族によって異なる.背景にある免疫病態を標的とする局所療法,全身療法が導入されている.

CLINICAL DECISIONS

  • 先生,隔離期間はどのくらい必要ですか?
    Doctor, How Long Should I Isolate?

    先生,隔離期間はどのくらい必要ですか?

    Covid-19 のための隔離に関するこの双方向性の特集記事では,事例の提示後,隔離期間について見解の異なる 2 つのエッセイを示す.

NEJM QUICK TAKE

  • 南アフリカにおける HIV 感染症
    HIV Infection in South Africa

    南アフリカにおける HIV 感染症

    南アフリカには 800 万人近い HIV-1 感染者がおり,ワクチンがとくに緊急に必要とされている.早期の試験では,実験的なワクチンレジメンにより強い免疫応答が誘導されることが示されたが,南アフリカでの感染予防に有効であるのかは不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ワクチン技術の進歩
    Progress in Vaccine Technology

    ワクチン技術の進歩

    Paul Offit が,2 世紀以上にわたり進歩してきたワクチンの技術が,Covid-19 ワクチンへの道をいかにして切り拓いたかを論じている.