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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 3, 2022
Vol. 387 No. 18
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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治療抵抗性うつ病に対するシロシビンの効果
Effect of Psilocybin on Treatment-Resistant Depressionシロシビン 25 mg の単回投与は,1 mg の単回投与と比較して,3 週にわたり治療抵抗性うつ病の緩和に有効であった.12 週の時点で効果は減弱した.
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小児ホジキンリンパ腫に対するブレンツキシマブ ベドチン
Brentuximab Vedotin in Pediatric Hodgkin’s Lymphomaホジキンリンパ腫の小児・思春期児において,ブレオマイシンの代わりにブレンツキシマブ ベドチンを用いるレジメンは,3 年無イベント生存率を 10 パーセントポイント近く改善し,毒性の大幅な増加はみられなかった.
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早期のアミノ酸投与と 2 年の時点での神経障害
Early Amino Acids and Neurodisability at 2 Years超低出生体重児を対象とした無作為化対照試験において,生後 5 日間,アミノ酸 1 日 1 g の非経口投与を追加しても,2 年の時点での神経障害を伴わない生存は増加しなかった.
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生後 6 ヵ月~5 歳児における mRNA-1273 ワクチン
mRNA-1273 in Children 6 Months to 5 Years of Age生後 6 ヵ月~5 歳児を対象とした無作為化プラセボ対照試験で,mRNA-1273 ワクチンは安全であることが示され,誘導された抗体応答は,若年成人で誘導された抗体応答と同程度であった.
REVIEW ARTICLE
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急性呼吸不全に対する非侵襲的呼吸補助
Noninvasive Respiratory Support in Acute Respiratory Failure非侵襲的呼吸補助は,心原性肺水腫と,慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪に有用である可能性がある.ほかの病態に用いる場合は,その利益と,挿管遅延という害の可能性とを比較検討する必要がある.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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舟状月状骨靱帯損傷の舟状骨シフトテスト
Scaphoid Shift Test in Scapholunate Ligament Injury34 歳の男性が,手をついて転倒後,手関節痛を訴えて受診した.身体診察で,舟状骨シフトテスト陽性であった(動画で示す).
DOUBLE TAKE
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気候,汚染,子どもの健康
Climate, Pollution, and Children’s Healthこの動画では,大気汚染と気候変動が子どもの健康に及ぼす影響に焦点を当て,医師が若年患者のケアに果たす重要な役割について論じている.
NEJM QUICK TAKE
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治療抵抗性うつ病に対するシロシビン
Psilocybin for Treatment-Resistant Depression治療抵抗性うつ病には新たな戦略が必要である.シロシビンは,一部のシビレタケ属のキノコに含まれるトリプタミンアルカロイドであり,抗うつ薬の候補として早期の有望性を示している.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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高リスクホジキンリンパ腫に対する ブレンツキシマブ ベドチン
Brentuximab Vedotin in High-Risk Hodgkin’s Lymphoma高リスクホジキンリンパ腫では,ブレンツキシマブ ベドチンを併用する化学療法に,化学療法単独よりも優れた有効性が認められているが,毒性の増加という代償を伴っている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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超早産児に対する早期のアミノ酸投与
Early Amino Acids in Extremely Preterm Babies超低出生体重児の成長と発達を改善するための,適切な蛋白質摂取量については明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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低年齢児における mRNA-1273 ワクチンの評価
Evaluation of mRNA-1273 Vaccine in Young Children5 歳以上の小児と成人に mRNA-1273 ワクチンを接種すると,Covid-19 による入院・死亡が予防される.より年齢の低い小児における新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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バーンアウト 対 抑うつ
Burnout vs. DepressionSrijan Sen が,バーンアウトと抑うつとの鑑別に現在重点がおかれていることと,医師の健康・幸福に意図せぬ結果がもたらされる可能性について論じている.