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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 20, 2024
Vol. 390 No. 23
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫に対する併用療法
Combination Therapy for Diffuse Large B-Cell Lymphoma第 1b・2 相試験において,再発および難治性のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫における腫瘍生存経路を標的とした 5 剤併用レジメンを行った患者では,完全奏効割合が 38%であった.
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常染色体顕性遺伝性アルツハイマー病における APOE3Ch バリアント
APOE3Ch Variant in Autosomal Dominant Alzheimer’s Disease常染色体顕性遺伝性アルツハイマー病の原因となる PSEN1E280A バリアントを有する家系において,APOE3 クライストチャーチバリアントのヘテロ接合体は,認知障害の発症遅延と関連した.
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非侵襲的換気による前酸素化
Preoxygenation with Noninvasive Ventilation気管挿管を受ける重症成人を対象とした無作為化試験で,前酸素化に非侵襲的換気を用いた場合,酸素マスクを用いた場合よりも低酸素血症の発生率が低かった.
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免疫性血小板減少症に対する新規抗 CD38 抗体
Novel Anti-CD38 Antibody in Immune Thrombocytopenia抗 CD38 抗体の週 1 回投与により,難治性免疫性血小板減少症(ITP)患者 22 例中 21 例で血小板数が増加した.主な有害事象は注入に伴う反応(インフュージョンリアクション)であった.
REVIEW ARTICLE
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症候性キアリ奇形 1 型
Symptomatic Chiari Malformation Type 1キアリ奇形症候群とも呼ばれる症候性キアリ奇形 1 型(CM1)は,頭痛を主徴とするが,手足のしびれ・脱力のほか,視覚,聴覚,平衡感覚,脳神経の異常もみられる.CM1 は外科的に治療する.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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関節炎と皮疹が出現した男性
A Man with Arthritis and Rash46 歳の男性が,関節痛と腫脹のためリウマチクリニックで評価を受けた.診察では,皮疹,鼻の痂皮形成,脱毛が顕著であった.診断がなされた.
CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH
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2 型糖尿病に対するグルコース応答性インスリン
Glucose-Responsive Insulin for Type 2 Diabetes1 型糖尿病のモデル動物で,グルコース応答性インスリンの皮下注射の血糖値に対する有効性が検討されたが,これはインスリン治療を受けている 2 型糖尿病患者にも役立つ可能性がある.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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インスリン誘発性脂肪細胞肥大
Insulin-Induced Lipohypertrophy2 型糖尿病を有する 65 歳の男性が,高浸透圧高血糖状態で当院を受診した.インスリンを反復注射した臍付近に,弾力性のある皮下腫瘤が認められた.
NEJM QUICK TAKE
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非侵襲的換気による前酸素化
Preoxygenation with Noninvasive Ventilation緊急挿管を受ける成人重症患者において,前酸素化は低酸素血症のリスクを低下させる.しかし,前酸素化にどの方法を用いれば,より良好な転帰を得られるかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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脳研究の新たな領域
A New Frontier in Brain ResearchChristine Grady が,脳疾患研究の近年の発展に関連する倫理的課題について論じている.
TOPICS
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気候変動
Climate Change増え続ける論文,その他資料のコレクションが,医師やその他医療従事者を支援する目的で NEJM.org/climate-change にまとめられています.