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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 18, 2024
Vol. 391 No. 3

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 発症後 4.5~24 時間の脳梗塞に対するテネクテプラーゼ
    Tenecteplase for Ischemic Stroke at 4.5 to 24 Hours

    脳主幹動脈閉塞による脳梗塞を発症し,血栓除去術へのアクセスが困難であった患者に,発症後 4.5~24 時間にテネクテプラーゼを投与した場合,標準治療と比較して,90 日の時点での障害は軽度となったが,頭蓋内出血のリスクは高かった.

  • クローン病に対するリサンキズマブとウステキヌマブとの比較
    Risankizumab vs. Ustekinumab for Crohn’s Disease

    抗腫瘍壊死因子療法では十分な効果が得られなかったクローン病患者を対象とした無作為化試験で,リサンキズマブは,臨床的寛解と内視鏡的寛解の達成に関して,ウステキヌマブよりも有効であった.

  • Covid-19 への曝露後予防としてのニルマトレルビル/リトナビル
    Nirmatrelvir–Ritonavir as Covid-19 Postexposure Prophylaxis

    この無作為化試験では,家庭内で Covid-19 患者に曝露した成人に,ニルマトレルビル/リトナビルまたはプラセボが投与された.ニルマトレルビル/リトナビルによる予防法は,症状を伴う Covid-19 を予防しなかった.

  • 血友病 A の小児に対するエフアネソクトコグ アルファ
    Efanesoctocog Alfa in Children with Hemophilia A

    エフアネソクトコグ アルファは,既存の血液凝固第 VIII 因子製剤の von Willebrand 因子による半減期の上限を克服する,遺伝子組換え型第 VIII 因子である.この試験では,血友病 A の小児に対する週 1 回の定期補充療法により,高い出血抑制効果が得られた.

Videos, Images, and Multimedia

CLINICAL PRACTICE

  • 不眠症の管理
    Management of Insomnia

    不眠症の管理

    不眠症は頻度が高く,ほかの疾患と併発することが多い.一次治療としての認知行動療法は,薬物療法の併用・非併用にかかわらず,不眠症状を迅速に,持続的に軽減させる可能性がある.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 咽頭後間隙の感染と合併症
    Retropharyngeal Space Infections and Complications

    咽頭後間隙の感染と合併症

    50 歳の男性が,3 日前から続く顎痛,発熱,息切れで受診した.CT では重度の歯科疾患が認められ,咽頭後間隙,胸壁,縦隔にガス像が認められた.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 分娩後に発熱,腹痛,皮膚潰瘍が出現した女性
    A Woman with Postpartum Fever, Abdominal Pain, and Skin Ulcers

    分娩後に発熱,腹痛,皮膚潰瘍が出現した女性

    30 歳の女性が,第 1 子出産後 6 日目に発熱と腹痛で入院した.新たな皮膚潰瘍が認められた.診断がなされた.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • 第 VIII 因子,von Willebrand 因子,血友病 A
    Factor VIII, von Willebrand Factor, and Hemophilia A

    第 VIII 因子,von Willebrand 因子,血友病 A

    この論説では,エフアネソクトコグ アルファによる血友病 A の小児の治療の背景にある科学について説明している.この薬剤は,生物工学による遺伝子組換え型血液凝固第VIII 因子蛋白である.

NEJM QUICK TAKE

  • 発症後 4.5~24 時間の脳梗塞に対するテネクテプラーゼ
    Tenecteplase for Ischemic Stroke at 4.5 to 24 Hours

    脳梗塞患者にとって,テネクテプラーゼは発症後 4.5 時間以内に投与された場合に有効な血栓溶解薬である.4.5 時間を経過後の使用に関するデータは限られている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • クローン病に対するリサンキズマブとウステキヌマブとの比較
    Risankizumab vs. Ustekinumab for Crohn’s Disease

    中等症~重症のクローン病患者で,抗腫瘍壊死因子療法では十分な効果が得られなかったか,許容できない副作用が発現した場合に,代替となる生物学的療法の直接比較試験のデータは不足している.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • Covid-19 曝露後予防としてのニルマトレルビル/リトナビル
    Nirmatrelvir–Ritonavir as Covid-19 Postexposure Prophylaxis

    Covid-19 曝露後予防としてのニルマトレルビル/リトナビル

    Covid-19 の家庭内伝播対策の有効性は,さまざまな要因によって変動する.経口ニルマトレルビル/リトナビルによる曝露後予防が有用であるかは不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医療におけるリレーショナル AI
    Relational AI in Health Care

    Ida Sim が,新しい形態の人工知能(AI)の監視に倫理原則を適用することについて論じている.