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5~11 歳児における BNT162b2 ワクチンのオミクロン株に対する有効性
Effectiveness of BNT162b2 Vaccine against Omicron in Children 5 to 11 Years of Age

S.H.X. Tan and Others

背景

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)の変異株 B.1.1.529(オミクロン株)は,2021 年 11 月上旬に最初に同定されて以来,多くの国で感染が急速に拡大し,B.1.617.2(デルタ株)と置き換わり優勢株となった.このオミクロン株に対する,小児におけるワクチンの実社会での有効性に関して,データは不足している.

方 法

オミクロン株感染が急速に拡大していた 2022 年 1 月 21 日~2022 年 4 月 8 日を研究対象期間とし,シンガポールの 5~11 歳の小児に関するデータを解析した.ワクチン未接種,部分接種(初回接種後 1 日以上経過し,2 回目接種後 6 日以内),完全接種(2 回目接種後 7 日以上経過)のそれぞれの小児における,報告されたすべての SARS-CoV-2 感染(PCR 検査または迅速抗原検査,あるいはその両方で確認されたもの),PCR 検査で確認された SARS-CoV-2 感染,新型コロナウイルス感染症(Covid-19)関連入院の発生率を評価した.ポアソン回帰を用いて,転帰の発生率比からワクチンの有効性を推定した.

結 果

解析対象は 255,936 例であった.未接種の小児における,報告されたすべての SARS-CoV-2 感染,PCR 検査で確認された SARS-CoV-2 感染,Covid-19 関連入院の粗発生率は,100 万人日あたりそれぞれ 3,303.5 件,473.8 件,30.0 件であった.部分接種の小児では,ワクチンの有効率は,すべての SARS-CoV-2 感染の予防において 13.6%(95%信頼区間 [CI] 11.7~15.5),PCR 検査で確認された SARS-CoV-2 感染の予防において 24.3%(95% CI 19.5~28.9),Covid-19 関連入院の予防において 42.3%(95% CI 24.9~55.7)であった.完全接種の小児では,ワクチンの有効率はそれぞれ 36.8%(95% CI 35.3~38.2),65.3%(95% CI 62.0~68.3),82.7%(95% CI 74.8~88.2)であった.

結 論

オミクロン株が優勢であった期間中に,5~11 歳児における BNT162b2 ワクチン接種は,SARS-CoV-2 感染と Covid-19 関連入院のリスクを減少させた.

英文アブストラクト(DOI: 10.1056/NEJMoa2203209)