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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 28, 2013
Vol. 369 No. 22
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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DNA/rAd5 HIV-1 予防ワクチン
DNA/rAd5 HIV-1 Preventive Vaccine有効性試験において,HIV-1 感染高リスク者 2,504 例が,DNA プライム組換えアデノウイルス 5 型ブースト(DNA/rAd5)ワクチンまたはプラセボの投与を受けた.ワクチンレジメンによって HIV-1 感染もウイルス量も減少しなかった.
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心房細動におけるエドキサバンとワルファリンの比較
Edoxaban versus Warfarin in Atrial Fibrillation経口 Xa 因子阻害薬エドキサバンは,心房細動患者の脳卒中や全身性塞栓症の予防において,ワルファリンと比較して非劣性であった.エドキサバンによる出血の発生率は,ワルファリンよりも低かった.
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副腎皮質大結節性過形成における ARMC5 変異
ARMC5 Mutations in Macronodular Adrenal Hyperplasiaこの研究では,コルチコトロピン非依存性副腎皮質大結節性過形成の患者の多くで,腫瘍抑制遺伝子と推定される ARMC5 に変異が存在することが示された.この知見は,この疾患の診断と管理に役立つ可能性がある.
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副腎過形成における副腎内のコルチコトロピン
Intraadrenal Corticotropin in Adrenal Hyperplasiaこの研究では,副腎皮質大結節性過形成の患者における副腎のコルチゾール分泌は,副腎内で産生されるコルチコトロピンによって調節されている可能性があることが示された.したがって,この種の副腎過形成に関連する高コルチゾール血症は,コルチコトロピン依存性であると考えられる.
CRITICAL CARE MEDICINE
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人工呼吸器関連肺損傷
Ventilator-Induced Lung Injury人工換気は,換気される肺に損傷を引き起こす場合がある.この論文ではそのような損傷の考えられる原因と,その予防法を概説している.
MEDICINE AND SOCIETY
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米国における接触感染症
Contagious Diseases in the United States1888~2011 年に,米国の市および州で届出のあった感染症に関する毎週の調査報告のデジタルデータを用いて,著者らは米国の疾患減少の数量的な歴史を,とくにワクチン接種プログラムの効果に焦点を当てて導き出した.
PERSPECTIVE
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HIV-1 ワクチンの探求
The Quest for an HIV-1 VaccineHIV-1 予防ワクチンの開発における困難さは,ワクチン学史上類をみない.しかし楽観視できる理由はあり,実際に,複数の有望なワクチンの概念が現在臨床有効性試験へと向かっている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEOS
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髄液性耳鼻漏
Cerebrospinal Fluid Otorhinorrheaこの動画では,83 歳の男性の右鼻孔から滴下する水様液,右耳の鼓膜拍動と中耳貯留液,CT と MRI で認められた鼓室蓋の 5 mm の髄膜瘤,および髄膜瘤の外科的切除を示す.
PERSPECTIVE INTERACTIVE GRAPHIC
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HIV-1 と中和抗体の標的
HIV-1 and Targets of Neutralizing AntibodiesHIV-1 の構造を,ウイルス特異的中和抗体の標的を含めて,双方向の図で示す.このような抗体を誘導するワクチン接種戦略が有効である可能性がある.
MEDICINE AND SOCIETY INTERACTIVE GRAPHIC
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使用中のワクチン,1888~2011 年
Vaccines at Work, 1888–20111888 年以降の州ごとの接触感染症の一覧と,その制圧におけるワクチンの効果を,双方向の図で示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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バブル市場と医学教育
Bubble Markets and Medical EducationDavid Asch が医学教育の費用と価値について論じている.