This Week at NEJM.org
March 27, 2025 Vol. 392 No. 12
March 27, 2025
Vol. 392 No. 12
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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糖尿病患者における血圧コントロール
Blood-Pressure Control in Patients with Diabetesこの試験では,2 型糖尿病患者の収縮期血圧の目標値を 120 mmHg 未満とした場合,目標値を 140 mmHg 未満とした場合と比較して,主要心血管転帰の発生率が低かった.
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IgG4 関連疾患の治療に用いるイネビリズマブ
Inebilizumab for Treatment of IgG4-Related DiseaseIgG4 関連疾患患者 135 例を対象とした試験で,イネビリズマブは,プラセボと比較して,1 年の時点での再燃リスクが有意に低く,完全寛解の可能性が高いことと関連した.
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鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対するテゼペルマブ
Tezepelumab for Chronic Rhinosinusitis with Polyps重症慢性副鼻腔炎と鼻茸を有する患者のうち,テゼペルマブ療法を行った患者では,プラセボ投与を行った患者よりも,鼻茸の大きさと鼻閉の減少が大きく,手術とグルココルチコイドの使用が少なかった.
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乳癌に対するイムルネストラントと CDK4/6 阻害薬の併用
Imlunestrant and CDK4/6 Inhibitor in Breast CancerER 陽性 HER2 陰性乳癌患者のうち,選択的エストロゲン受容体分解薬イムルネストラントとアベマシクリブを併用した患者では,無増悪生存期間の中央値が 9.4 ヵ月となった(イムルネストラント単剤を投与した患者では 5.5 ヵ月).
REVIEW ARTICLE
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成人における原因不明または難治性の慢性咳嗽
Unexplained or Refractory Chronic Cough in Adultsこの総説では,精査を行っても原因不明であるか,同定された原因に対する治療に抵抗性の慢性咳嗽について,診断と管理における課題と落とし穴を論じている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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セザリー症候群
Sézary Syndrome27 歳の男性が,6 ヵ月前から続く痒みを伴う皮疹で受診した.診察では,体幹と上腕に融合性の色素沈着局面,腋窩リンパ節と鼠径リンパ節に腫脹が認められた.
CLINICAL DECISIONS
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LVEF が保持された心筋梗塞後のβ遮断薬療法
Beta-Blocker Therapy after MI with Preserved LVEF左室駆出率(LVEF)が保持された心筋梗塞を発症した男性に関するこの特集記事では,症例を提示し,退院後のβ遮断薬について,使用を支持するエッセイと,使用を推奨しないエッセイの 2 つを紹介している.
NEJM QUICK TAKE
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2 型糖尿病における強化血圧コントロール
Intensive Blood-Pressure Control in Type 2 Diabetes2 型糖尿病患者の心血管疾患リスク低減に関して,強化収縮期血圧コントロールと標準的なコントロールのどちらが優れているかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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IgG4 関連疾患に対するイネビリズマブ
Inebilizumab for IgG4-Related DiseaseIgG4 関連疾患患者には,現在承認されている治療法はない.CD19 陽性 B 細胞を標的として枯渇させるモノクローナル抗体イネビリズマブの有効性と安全性について,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対するテゼペルマブ
Tezepelumab for Chronic Rhinosinusitis with Nasal Polypsテゼペルマブは重症喘息の治療に用いられる上皮サイトカイン阻害薬であるが,鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎患者における有効性と安全性は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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進行乳癌に対するイムルネストラントレジメン
Imlunestrant Regimens in Advanced Breast CancerER 陽性 HER2 陰性乳癌患者にとって,現在の治療法には,ESR1 変異を有する場合は有効性が限定的であるなど,不利な点がいくつかある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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製薬企業と遠隔医療企業とのパートナーシップ
Pharmaceutical–Telehealth PartnershipsErin Fuse Brown が,不適切な処方と不必要な支出に関する懸念を引き起こした,遠隔医療の協定について論じている.