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October 7, 1999 Vol. 341 No. 15

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米国成人の前向きコホートにおける体格指数(BMI)と死亡率
Body-Mass Index and Mortality in a Prospective Cohort of U.S. Adults

E.E. CALLE, M.J. THUN, J.M. PETRELLI, C. RODRIGUEZ, AND C.W. HEATH, JR.

背景

体格指数(body-mass index:BMI)(体重 [kg] を身長 [m] の 2 乗で割ったもの)は,全死亡率と関連することが知られている.今回,われわれは,この体格指数と死亡率の関連に対する年齢,人種,性別,喫煙状態,および病歴の影響を検討した.

方 法

米国の 100 万人を超える成人を対象とした前向き研究において(男性457,785 人,女性 588,369 人),14 年間の追跡調査期間中に 201,622 例が死亡した.喫煙状態と病歴によって分類した四つの部分集団において,体格指数と全死因による死亡のリスクとの関連を検討した.喫煙経験がまったくなかった健常者に対しては,この関連が人種,死因,または年齢によって変化するか否かということについてもさらに検討を加えた.死亡率と体格指数との関連の評価には相対危険度を用いた.

結 果

体格指数と死亡のリスクとの関連は,喫煙状態と疾患の有無によって大きく変化した.喫煙経験がまったくなかった健常者では,体格指数に対して死亡率をプロットした曲線は,体格指数が男性は 23.5~24.9,女性は 22.0~23.4 のときに最低値を示した.体格指数が最高値の群に属する白人男性および女性は,体格指数が 23.5~24.9 の白人男性および女性に対する死亡の相対危険度が,それぞれ 2.58 および 2.00 であった.体格指数が最高値の群に属する黒人男性と女性の死亡リスクは,白人の場合よりかなり低く(1.35 および 1.21),1.00 との有意差はなかった.体格指数の高値は,とくに男性において,心血管系疾患による死亡をもっとも強く予測するものであった(相対危険度,2.90;95%信頼区間,2.37~3.56).すべての年齢層において,より体重が重いほど男性および女性で死亡のリスクが上昇していた.

結 論

全死因,心血管系疾患,癌または他の疾患による死亡リスクは,すべての年齢層の男女双方において,過体重の程度が中等度から高度の全範囲にわたって上昇している.また,体格指数に関連したリスクは黒人よりも白人で大きくなっている.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1999; 341 : 1097 - 105. )