The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

October 31, 2019 Vol. 381 No. 18

再発または難治性の FLT3 変異陽性急性骨髄性白血病に対するギルテリチニブと化学療法との比較
Gilteritinib or Chemotherapy for Relapsed or Refractory FLT3-Mutated AML

A.E. Perl and Others

背景

再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)で,FMS 様チロシンキナーゼ 3 遺伝子(FLT3)に変異を有する患者がサルベージ化学療法に反応することはまれである.ギルテリチニブは,再発または難治性の FLT3 変異陽性 AML に対して単剤で活性をもつ,経口の強力な選択的 FLT3 阻害薬である.

方 法

第 3 相試験で,再発または難治性の FLT3 変異陽性 AML の成人を,ギルテリチニブ(120 mg/日)群とサルベージ化学療法群に,2:1 の割合で無作為に割り付けた.主要エンドポイントは,全生存期間と,完全または部分的な血液学的回復を伴う完全寛解が得られた患者の割合の 2 つとした.副次的エンドポイントは,無イベント生存(治療失敗 [すなわち再発もしくは寛解未達成] または死亡がないこと),完全寛解が得られた患者の割合などとした.

結 果

適格患者 371 例のうち,247 例がギルテリチニブ群,124 例がサルベージ化学療法群に無作為に割り付けられた.ギルテリチニブ群の全生存期間の中央値は,化学療法群よりも有意に長かった(9.3 ヵ月 対 5.6 ヵ月,死亡のハザード比 0.64,95%信頼区間 [CI] 0.49~0.83,P<0.001).無イベント生存期間の中央値は,ギルテリチニブ群が 2.8 ヵ月,化学療法群が 0.7 ヵ月であった(治療失敗または死亡のハザード比 0.79,95% CI 0.58~1.09).完全または部分的な血液学的回復を伴う完全寛解が得られた患者の割合は,ギルテリチニブ群が 34.0%,化学療法群が 15.3%であった(リスク差 18.6パーセントポイント,95% CI 9.8~27.4).完全寛解の割合はそれぞれ 21.1%と 10.5%であった(リスク差 10.6 パーセントポイント,95% CI 2.8~18.4).治療期間で補正した解析では,グレード 3 以上の有害事象と重篤な有害事象の頻度は,ギルテリチニブ群のほうが化学療法群よりも低かった.ギルテリチニブ群でとくに頻度が高かったグレード 3 以上の有害事象は,発熱性好中球減少症(45.9%),貧血(40.7%),血小板減少症(22.8%)であった.

結 論

再発または難治性の FLT3 変異陽性 AML の患者のうち,ギルテリチニブの投与を受けた例は,サルベージ化学療法を受けた例よりも生存期間が有意に延長し,寛解が得られる割合が高かった.(アステラス ファーマ社から研究助成を受けた.ADMIRAL 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT02421939)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2019; 381 : 1728 - 40. )