The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

July 4, 2019 Vol. 381 No. 1

軟骨無形成症の小児に対する C 型ナトリウム利尿ペプチドアナログ療法
C-Type Natriuretic Peptide Analogue Therapy in Children with Achondroplasia

R. Savarirayan and Others

背景

軟骨無形成症は内軟骨性骨化を阻害する遺伝性疾患で,不均衡な低身長と臨床的に重要な医学的合併症をきたす.ボソリチド(vosoritide)は,内軟骨性骨化の強力な刺激因子である C 型ナトリウム利尿ペプチドの生物学的アナログ製剤である.

方 法

多国共同第 2 相用量設定試験および延長試験で,軟骨無形成症の小児(5~14 歳)におけるボソリチドの安全性と副作用のプロファイルを評価した.35 例をボソリチドの連続する 4 用量のコホートに組み入れ,1 日 1 回皮下投与した:2.5μg/kg 体重(8 例,コホート 1),7.5μg/kg(8 例,コホート 2),15.0μg/kg(10 例,コホート 3),30.0μg/kg(9 例,コホート 4).6 ヵ月後,コホート 1 の用量を 7.5μg/kg,15.0μg/kg に増量し,コホート 2 の用量を 15.0μg/kg に増量した.コホート 3 とコホート 4 の患者は,初回用量を継続した.データカットオフ時点で 24 ヵ月間の用量設定試験が完了しており,30 例が進行中の長期延長試験に組み入れられた.両試験を通した追跡期間の中央値は 42 ヵ月であった.

結 果

用量設定試験と延長試験の投与期間中に,有害事象は 35 例中 35 例(100%)に発現し,重篤な有害事象は 35 例中 4 例(11%)に発現した.治療は 6 例で中止された(1 例は有害事象が原因であった).投与開始後 6 ヵ月間に,ボソリチド 15.0μg/kg までの用量で年間成長速度に用量依存的な増加が認められ,15.0μg/kg と 30.0μg/kg では最長 42 ヵ月間,年間成長速度に持続的な増加が認められた.

結 論

軟骨無形成症の小児において,ボソリチド 1 日 1 回皮下投与は,全般に軽度と考えられる副作用プロファイルに関連していた.投与により最長 42 ヵ月間,年間成長速度が持続的に増加した.(バイオマリン ファーマシューティカル社から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01603095,NCT02055157,NCT02724228)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2019; 381 : 25 - 35. )