The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 2, 2011
Vol. 364 No. 22

ORIGINAL ARTICLE

  • 米兵における爆風による外傷性脳損傷
    Blast-Related Traumatic Brain Injury in U.S. Military

    負傷した米兵を対象にしたこの研究では,爆風で軽度の外傷性脳損傷を受けた患者の一部において,高度 MRI 技術により,外傷性軸索損傷に一致する異常が検出された.従来の MRI ではこのような異常は検出されなかった.

  • ウシ血清アルブミンに起因する膜性腎症
    Membranous Nephropathy Due to Bovine Serum Albumin

    食物中のウシ血清アルブミン(BSA)は,腸管バリアを通過し,抗 BSA 抗体を誘導することができる.この研究では,血中 BSA が膜性腎症患者で同定され,患児 4 例については免疫沈着物中に同定された.

  • 新生児サイトメガロウイルススクリーニングのための唾液を用いたポリメラーゼ連鎖反応アッセイ
    Saliva PCR Assay for CMV Screening in Newborns

    34,989 例の出生に関するこの研究では,ポリメラーゼ連鎖反応をベースとする検出法において,唾液と乾燥唾液のいずれを用いても,先天性サイトメガロウイルスの検出に妥当な感度と特異度を有することが明らかとなった.この進歩は,可能性のあるさまざまな検出戦略に影響を及ぼす.

  • 悪性黒色腫に対するインターロイキン-2 と gp100 ペプチドワクチンの併用
    Interleukin-2 plus gp100 Peptide Vaccine in Melanoma

    転移性悪性黒色腫患者に対し,高用量のインターロイキン-2 と gp100 ペプチドワクチンを併用すると,奏効率が 2 倍になり,疾患進行が数週間遅れ,生存期間中央値が 6 ヵ月延長した.毒性は主に高用量のインターロイキン-2 に関連するものであった.

SPECIAL ARTICLE

  • 病院症例数と手術死亡率
    Hospital Volume and Operative Mortality

    手術死亡率は,特定の外科手技の実施件数が多い病院でより低くなる.このメディケアデータの分析では,検討した 8 種類の外科手技について,10 年間で手術死亡率の低下が認められた.病院症例数が多いことで,3 手技における手術死亡率の低下の大部分が説明された.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 多能性幹細胞の由来
    The Provenance of Pluripotent Stem Cells

    ヒト多能性幹細胞には,皮膚線維芽細胞のような分化した体細胞に由来するものと,胚に由来するものがある.最近の研究により,体細胞由来の幹細胞の使用には特別な注意を払う必要があることが示唆されている.

PERSPECTIVE

  • 米国における医療と投獄
    Medicine and Incarceration in the United States

    米国の膨大な受刑者集団において,精神疾患と薬物乱用・依存は,さまざまな疾患の中でも有病率がとくに高い.しかし,矯正施設は基本的に拘束と処罰を目的としており,治療は目的としていない.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 小児における肺胞微石症
    Pulmonary Alveolar Microlithiasis in a Child

    小児における肺胞微石症

    6 歳の女児が,4 年間続く反復性の乾性咳嗽のため受診した.身体診察では特記すべき所見はなかった.胸部 X 線で,両中下肺野に,濃い,網状顆粒状の陰影が認められた.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING VIDEO

  • 喉頭検査
    Laryngeal Examination

    喉頭検査

    軟性ビデオ喉頭鏡を用いた喉頭検査により,病変,萎縮,炎症のない正常な外観の声帯が認められる.しかし,左声帯の外転と内転が極度に減弱しており,麻痺が認められる.

PERSPECTIVE INTERACTIVE MAP

  • 妊産婦死亡率は改善しているのか?
    Are We Making Progress in Maternal Mortality?

    妊娠中または出産時に死亡する女性の数は,1990 年以降,世界で 1/3 以上減少した.しかしその改善は一様でなく,妊産婦死亡率に大きな改善がみられた国がある一方で,著しい上昇がみられた国もあった.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • ファイバー気管挿管
    Fiberoptic Intubation

    ファイバー気管挿管

    ファイバー気管挿管は,気道アクセスがむずかしいことが予想される際に重要であり,不測の事態が生じた場合の気道確保に用いることもできる.