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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
February 21, 2013
Vol. 368 No. 8
ORIGINAL ARTICLE
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静脈血栓塞栓症に対するアピキサバン
Apixaban for Venous Thromboembolism静脈血栓塞栓症に対する 6~12 ヵ月の抗凝固療法後,第 Xa 因子阻害薬アピキサバンを用いて治療を延長した場合,重大な出血のリスクは増加することなく,静脈血栓塞栓症の再発リスクが減少した.
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静脈血栓塞栓症に対するダビガトラン
Dabigatran for Venous Thromboembolism初期抗凝固療法を受けた静脈血栓塞栓症患者を対象に,ダビガトランに関する 2 つの試験が行われた.ダビガトランは,静脈血栓塞栓症の再発予防に有効であり,出血のリスクがワルファリンより低かったがプラセボよりは高かった.
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胃食道逆流症に対する食道括約筋デバイス
Esophageal Sphincter Device for GERDこの試験では,下部食道括約筋を補強するための磁気デバイスが,胃食道逆流症患者 100 例に植え込まれた.1 年目に,食道内酸曝露が減少し,症状が改善した.6 例で重篤な有害事象が発現した.
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肺癌スクリーニングの選択基準
Selection Criteria for Lung-Cancer Screening低線量 CT 検査により,肺癌死亡率は低下する.スクリーニング集団に含まれる高リスク者の割合がより高ければ,さらなる改善が可能である.著者らがスクリーニング基準に危険因子を追加した結果,感度と陽性適中率が改善された.
CLINICAL THERAPEUTICS
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ヘパリン起因性血小板減少症の管理
Management of Heparin-Induced Thrombocytopenia7 日前に人工膝関節置換術を受けた 57 歳の男性が,ヘパリン起因性血小板減少症を発症した.このような術後状態には,非経口トロンビン直接阻害薬や非経口第 Xa 因子阻害薬など,いくつかの薬剤が臨床使用されている.
CURRENT CONCEPTS
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結核
Tuberculosis2011 年,活動性結核の新規症例は世界で 870 万例確認された.診断,薬剤,ワクチンが進歩し,介入の実施が強化されたことで,世界的な結核対策の見通しが改善されている.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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頻回の下痢を呈する男性
A Man with Recurrent Diarrhea54 歳の男性が,頻回の下痢,嘔吐,体重減少のため入院した.下痢の最初のエピソードは,入院する 2 年半前に発生した.診断検査が行われた.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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口腔内の病変
Lesions in the Oral Cavity59 歳の男性が,口腔内の複数の有痛性潰瘍のため受診した.嚥下困難,発語困難もあるという.身体診察で,顔面の浮腫のほか,口囲および耳介部の小水疱と痂皮性病変が認められた.
ORIGINAL ARTICLE VIDEOS
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磁気括約筋
Magnetic Sphincterチタンケースに入った磁気ビーズでできたデバイスにより,下部食道括約筋が補強される.このデバイスは,酸逆流の防止を助ける一方,食事,げっぷ,嘔吐ができるよう開く.このビデオでは,デバイスの機能性と,実症例での腹腔鏡下留置を紹介する.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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発熱と疲労を呈する患者
A Patient with Fevers and Fatigueこの双方向性の特集記事では,オランダから帰国後,発熱,悪寒,脱力,食欲不振で救急部を受診した 68 歳の男性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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カプノグラフィーによる人工換気のモニタリング
Monitoring Ventilation with Capnographyカプノグラフィーは,呼気と吸気の二酸化炭素濃度を経時的にグラフとして表示するもので,人工換気のモニタリングに用いられる.このビデオでは,カプノグラフィーの原理を概説し,これにより得られる情報を解釈する方法を説明している.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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世界的に水を安全にする
Making Water Safe GloballyRon Waldman 博士が,コレラと,安全な水と衛生設備への世界的なアクセス向上の必要性について論じている.