- 目 次
-
This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
September 24, 2015
Vol. 373 No. 13
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
-
デングワクチン候補の有効性と安全性
Efficacy and Safety of a Candidate Dengue Vaccineデング熱ウイルス感染予防ワクチンの開発に対する世界的なニーズは依然満たされていない.この報告では,4 価デングワクチンに関する 2 つの第 3 相試験から,安全性と有効性についてさらなるデータが示されている.
-
骨髄腫に対する抗 CD38 抗体ダラツムマブ
Daratumumab, an Anti-CD38 Antibody in Myeloma多種類の前治療歴を有する骨髄腫患者において,ダラツムマブは,完全奏効や,きわめて良好な部分奏効を含む優れた抗腫瘍効果を示した.主な有害作用は投与時反応であった.
-
中心静脈カテーテルの合併症
Complications of Central Venous CatheterizationICU 入室患者に対する中心静脈カテーテルにおいて,挿入部位を鎖骨下静脈,内頸静脈,大腿静脈に割り付けた.鎖骨下静脈挿入は,ほかの 2 部位からの挿入と比較して,血流感染と深部静脈血栓症のリスクが低く,気胸のリスクが高かった.
-
不妊症に対するレトロゾール,ゴナドトロピン,クロミフェンの比較
Letrozole, Gonadotropin, or Clomiphene for Infertility不妊症女性において,レトロゾールと,ゴナドトロピン,クロミフェンを比較した.多胎妊娠率はレトロゾール群のほうがゴナドトロピン群よりも低く,クロミフェン群とは同程度であったが,クロミフェン群とレトロゾール群では生児出生率が有意に低かった.
REVIEW ARTICLE
-
喘息–COPD オーバーラップ症候群
Asthma–COPD Overlap Syndrome教科書では,喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)は別の疾患とされているが,多数の患者に双方の特徴がみられるという認識が高まっている.この論文では,喘息–COPD オーバーラップ症候群について検討している.
MEDICINE AND SOCIETY
-
シダレヤナギはなぜきれいに枝分かれしているのか?
Why Does the Weeping Willow Weep?授乳期の乳管と乳腺は,人体のほかの解剖学的体系のように,完全なフラクタル幾何学に従っている.しかし,この形態は乳癌によって損なわれる.ヒト組織の血液供給におけるフラクタル幾何学の喪失は,腫瘍形成の初期段階なのであろうか?
PERSPECTIVE
-
政策と国民皆保険
Politics and Universal Health Coverage一部の低・中所得国で国民皆保険に向けた運動を根付かせることのできる政治的,社会的,経済的因子は何であろうか? この知見を活用して,ほかの低・中所得国ですべての人々が医療を受けられるようにすることは可能であろうか?
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
-
オスラー–ウェーバー–ランデュ症候群
Osler–Weber–Rendu Syndrome58 歳の女性が直腸からの間欠的な鮮紅色の下血,進行性の疲労,呼吸困難のため受診した.診察にて口唇粘膜と爪郭部の末梢血管拡張が認められた.患者の母親が頻繁に鼻血を出し,同様の皮膚病変を有することが報告された.
QUICK TAKE
-
AMIGOS 試験
The AMIGOS Trial多数のカップルが原因不明の不妊とたたかっている.典型的な治療アプローチは卵巣刺激から始まる.この目的にもっとも有効な薬剤はどれか? 最新の研究知見が,短い動画にまとめられている.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEOS
-
経胸壁心エコー検査
Transthoracic Echocardiography50 歳の男性が心原性ショックにより当院に転院した.経胸壁心エコー検査は入院する 4 ヵ月前と,今回の受診時に行われていた.その心尖部四腔像と傍胸骨短軸像を短い動画で示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
-
メディケアの報酬の未来
The Future of Medicare FeesJonathan Oberlander が,メディケアの新たな医師診療報酬体系の展望について論じている.