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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

October 15, 2015
Vol. 373 No. 16

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 気管支肺異形成症の予防のためのブデソニド
    Budesonide to Prevent Bronchopulmonary Dysplasia

    生後まもなくブデソニド吸入に無作為に割り付けられた超早産児では,プラセボに割り付けられた超早産児と比較して,気管支肺異形成症のリスクは有意に低く,死亡リスクはわずかに高かったが有意差はなかった.

  • 新生児の血糖と神経発達転帰
    Neonatal Glycemia and Neurodevelopmental Outcomes

    前向きコホート研究において,新生児低血糖症は,血糖値を 47 mg/dL 以上に維持する治療を行った場合には,有害な神経学的転帰との関連は認められなかった.また,低血糖症と判定されなかった児においても,リスクの増加は認められなかった.

  • 大腸腺腫予防のためのカルシウムとビタミン D
    Calcium and Vitamin D to Prevent Colorectal Adenomas

    大腸腺腫の最近の既往がある患者を対象としたプラセボ対照試験において,ビタミン D3 1,000 IU/日,カルシウム 1,200 mg/日,または両方を摂取しても,3~5 年間の再発リスクは低下しなかった.

SPECIAL ARTICLE

  • サプリメントによる有害事象
    Adverse Events from Dietary Supplements

    2004~13 年の米国の救急部の代表サンプルから,年間約 23,000 件の救急受診は,サプリメントに関連する有害事象によるものと推定される.

REVIEW ARTICLE

  • 小児における急性リンパ性白血病
    Acute Lymphoblastic Leukemia in Children

    小児癌でもっとも多い急性リンパ性白血病は,今日では 90%の患者で治癒可能である.現在の取組みは,現行の治療に強い抵抗性を示す急性リンパ性白血病に対する分子標的治療薬の考案に重点がおかれている.

PERSPECTIVE

  • 癌の免疫療法にかかっていたブレーキを解除する
    Releasing the Brakes on Cancer Immunotherapy

    今年ラスカー–ドゥベーキー臨床医学研究賞を受賞した James Allison は,チェックポイント阻害薬による免疫療法につながる,将来性のある研究を行った.これはほぼ間違いなく,近年の癌治療でもっとも刺激的な前進である.

  • DNA 損傷応答の解明による受賞
    Accolades for the DNA Damage Response

    DNA 損傷応答のヒトの健康への重要性を考えれば,この応答を解明した二人の科学者,細菌研究の Evelyn Witkin と真核生物研究の Stephen Elledge に,アルバート・ラスカー基礎医学研究賞が贈られたのは当然のことである.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • Mycobacterium avium complex による滑液包炎と腱鞘滑膜炎
    Bursitis and Tenosynovitis Due to M. avium Complex

    <i>Mycobacterium avium</i> complex による滑液包炎と腱鞘滑膜炎

    58 歳の女性が,いくつかの関節の周囲の無痛性の腫脹と盗汗のため受診した.異なる 3 部位の滑液包の吸引で膿が認められ,膿の培養で Mycobacterium avium complex が検出された.

QUICK TAKE

  • 新生児低血糖症と神経発達転帰
    Neonatal Hypoglycemia and Neurodevelopmental Outcomes

    新生児低血糖症と神経発達転帰

    新生児低血糖症は頻度が高く,重症例では神経障害をもたらすことがある.しかし,血糖値がどの程度低ければ,「低すぎる」といえるのだろうか? 最新の研究知見が,短い動画にまとめられている.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 奇異な行動を呈する男性
    A Man with Bizarre Behavior

    奇異な行動を呈する男性

    この双方向性の特集記事では,異常行動と興奮行動がみられた 24 歳の男性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 年 1 回の健診の価値
    The Value of the Annual Physical

    Allan Goroll と Ateev Mehrotra が,年 1 回の健診は,21 世紀の実態に即して維持されるべきか,排除されるべきか,修正されるべきかという点について議論している.