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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

November 15, 2018
Vol. 379 No. 20

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 子宮頸癌に対する手術方法の無作為化試験
    Randomized Trial of Surgeries for Cervical Cancer

    この前向き無作為化試験では,早期子宮頸癌女性に対する低侵襲広汎子宮全摘術は,開腹広汎子宮全摘術と比較して無病生存率と全生存率が低かった.

  • 早期子宮頸癌に対する手術に関するデータベース研究
    Database Study on Surgery for Early Cervical Cancer

    大規模ながんデータベース(米国がんデータベースおよび SEER)を用いた疫学研究で,早期子宮頸癌患者では,低侵襲広汎子宮全摘術は,開腹手術よりも生存期間が短いことと関連していることが示された.

  • 結核関連 IRIS を予防する
    Preventing Tuberculosis-Associated IRIS

    抗レトロウイルス療法の早期開始は,HIV 感染患者の治療における重要な側面である.無作為化試験で,HIV 感染患者に対するプレドニゾンの低用量予防投与は,奇異性結核関連免疫再構築症候群(IRIS)を予防することが示された.

  • 進行乳癌におけるパルボシクリブとフルベストラントの併用
    Palbociclib plus Fulvestrant in Advanced Breast Cancer

    先行のホルモン療法に感受性を示したホルモン受容体陽性 HER2 陰性進行乳癌患者において,フルベストラントにパルボシクリブを追加することで,全生存期間が延長した.試験群全体では,生存期間の差は有意ではなかった.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 非小細胞肺癌における粟粒転移
    Miliary Metastases in Non–Small-Cell Lung Cancer

    喫煙歴のない 56 歳の女性が,8 ヵ月前から徐々に増悪する息切れを訴えて受診した.CT でびまん性肺結節が認められた.EGFR 変異陽性の非小細胞肺癌と診断された.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 背部痛と遠い過去の乳癌の既往歴を有する女性
    Woman with Back Pain and a Remote History of Breast Cancer

    68 歳の女性が背部痛と骨盤痛を訴えて受診した.25 年前に浸潤性乳癌の診断を受けている.画像検査で,胸椎,肋骨,胸骨に多数の溶解性および急性病変が認められた.管理の意思決定がなされた.

PERSPECTIVE

  • 移植成績における死亡率の先を見る
    Looking beyond Mortality in Transplantation Outcomes

    医学において患者中心のアウトカムがますます重要視されているにもかかわらず,移植実施施設が健康関連 QOL に関する情報を体系的に報告することはなく,またそのような評価尺度は臓器配分やプログラム評価のためのアルゴリズムに組み込まれていない.

Videos, Images, and Multimedia

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 乳癌治療後のリンパ浮腫
    Lymphedema after Breast Cancer Treatment

    乳癌治療後のリンパ浮腫

    乳癌関連リンパ浮腫は,米国でもっとも多いリンパ浮腫の一型である.一般的に,管理には徒手リンパドレナージ,スキンケア,多層包帯の連続使用,運動,体重管理などがある.一部の症例では手術が行われる.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 社会医学の症例研究
    Case Studies in Social Medicine

    社会医学の症例研究

    本誌の新しいシリーズである「社会医学の症例研究」では,臨床医学にとっての社会的概念および社会的文脈の重要性を強調する.このシリーズの記事では,臨床症例について論じ,社会医学のツールを,教育,臨床診療,および医療制度のプランニングに関連付ける.

CORRESPONDENCE

  • モザイク性線維性骨異形成症における成長ホルモンの影響
    Growth Hormone Effects in Mosaic Fibrous Dysplasia

    モザイク性線維性骨異形成症における成長ホルモンの影響

    モザイク性線維性骨異形成症の 1 症例で,罹患骨では非罹患骨と比較して成長ホルモン過剰への過敏性を認め,成長ホルモン過剰の診断・治療がきわめて重要であることを示している.

NEJM QUICK TAKE

  • 子宮頸癌における広汎子宮全摘術と生存期間
    Radical Hysterectomy and Survival in Cervical Cancer

    子宮頸癌における広汎子宮全摘術と生存期間

    低侵襲手術は,早期子宮頸癌患者の広汎子宮全摘における開腹手術に代わる方法として,生存への効果に関する質の高いエビデンスが得られないうちに採用された.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 何が問題を医療的なものにするのか?
    What Makes a Problem Medical?

    何が問題を医療的なものにするのか?

    Joel Braslow が,医療化と脱医療化が,慢性精神疾患を有する患者を含め,患者に及ぼす影響について論じている.