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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

December 13, 2018
Vol. 379 No. 24

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 二次性僧帽弁閉鎖不全症の経皮的修復術
    Percutaneous Repair for Secondary Mitral Regurgitation

    重症二次性僧帽弁閉鎖不全症患者 304 例が,経皮的僧帽弁修復術を受ける群と,内科的薬物治療を受ける群に無作為に割り付けられた.12 ヵ月の時点で,死亡または心不全による入院の発生率に群間で有意差は認められなかった.

  • 経カテーテル僧帽弁修復術
    Transcatheter Mitral-Valve Repair

    心不全と二次性僧帽弁閉鎖不全症を有する患者のうち,経カテーテル僧帽弁修復術が行われた例では,薬物療法のみが行われた例と比較して,心不全による入院率が低く,死亡率が低かった.デバイス関連合併症を起こしていない患者の割合は目標値を超えた.

  • 局所進行前立腺癌の管理
    Management of Locally Advanced Prostate Cancer

    SPCG-4 試験の追跡 23 年の時点で,根治的前立腺摘除術を受けた男性の死亡率は,経過観察が行われた男性と比較して 11.7 パーセントポイント低かった.根治的前立腺摘除術は余命が平均で 3 年近く長いことと関連した.

  • 移植後の急性骨髄性白血病の免疫逃避
    Immune Escape of AML after Transplantation

    同種造血幹細胞移植後に急性骨髄性白血病が再発した患者では,特徴的な遺伝子異常は認めなかったが,とりわけ主要組織適合性複合体クラス II 遺伝子の下方制御など,免疫機能に関連する遺伝子の発現に変化がみられた.

  • III 期非小細胞肺癌に対するデュルバルマブ
    Durvalumab in Stage III Non–Small-Cell Lung Cancer

    局所進行非小細胞肺癌で化学放射線療法を受けた患者では,治療完了後の翌年のデュルバルマブの使用により,プラセボと比較して,無増悪生存期間と全生存期間が有意に延長した.

PERSPECTIVE

  • ウィリアムを思い出す
    Remembering William

    私たちが出会った日,ウィリアムはひどい様子でシェルターのポーチでたばこを吸っていた.自己紹介したとき,彼は私の顔に煙を吹きかけた.私は彼の信頼を得なければならないと思った.しかし時間とともに,ウィリアムは患者ケアにおける私の知識の基盤となった.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 紅皮症と肺結節
    Erythroderma and a Pulmonary Nodule

    紅皮症と肺結節

    73 歳の男性が全身性皮疹を主訴にクリニックを受診し,肺結節を有することが明らかになった.腫瘍随伴性紅皮症の診断がなされた.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEOS

  • 新たな心不全が出現した男性
    A Man with New Heart Failure

    新たな心不全が出現した男性

    54 歳の男性が重症心不全で受診した.術中経食道心エコー検査の動画を NEJM.org でご覧いただけます.

REVIEW ARTICLE

  • 高齢者の物質使用障害
    Substance-Use Disorders among the Aged

    高齢者の物質使用障害

    高齢者のアルコール使用障害,処方薬乱用,違法薬物使用をスクリーニングすることは重要である.これらの障害を高齢者で管理するのは,併存する内科疾患・精神疾患のためにより複雑になる可能性がある.

NEJM QUICK TAKE

  • 心不全を治療する
    Treating Heart Failure

    心不全を治療する

    心不全患者では,薬物治療と心臓再同期療法により症状の緩和が得られる可能性があり,なかには二次性僧帽弁閉鎖不全症の重症度が低下する例もあるが,僧帽弁閉鎖不全症を治療することで予後が改善するかどうかは不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • インフルエンザパンデミック,1 世紀を経て
    The Influenza Pandemic, a Century Later

    インフルエンザパンデミック,1 世紀を経て

    David Morens が,1918 年のインフルエンザパンデミックから得られる教訓と,同様の地球規模の健康災害の脅威について論じている.