The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

March 7, 2019
Vol. 380 No. 10

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 患者の安全性と研修医の勤務時間規定
    Patient Safety and Resident Duty-Hour Rules

    ACGME が 2011 年に定めた勤務時間規定またはより柔軟な勤務時間規定に従って実施する 63 の内科研修プログラムを対象としたクラスター無作為化試験で,柔軟な方針によって 30 日死亡率が上昇することや,患者の安全性に関するほかの評価項目に悪影響が生じることはなかった.

  • 勤務時間の試験における睡眠と覚醒
    Sleep and Alertness in a Duty-Hour Trial

    米国の内科研修プログラムを,標準の勤務時間方針と,勤務時間の上限は週 80 時間のままでシフト時間の制限は求めないより柔軟な方針に無作為に割り付けた.睡眠時間と朝の眠気は標準プログラムのインターンと柔軟なプログラムのインターンで同程度であった.

  • エボラウイルス感染の長期後遺症
    Longer-Term Sequelae from Ebola Virus Infection

    エボラウイルスは重症疾患を引き起こし,しばしば死に至らしめる.エボラウイルスに感染し,生存した人におけるその後の健康への影響についてはほとんどわかっていない.この報告では,リベリアの 1,000 例近いエボラウイルス病生存者における 12 ヵ月間の健康転帰が述べられている.

  • 日光角化症に対する 4 つの治療の比較
    Comparison of Four Treatments for Actinic Keratosis

    日光角化症は頻度が高く,有棘細胞癌に進展する可能性がある.治療割付けを知らない皮膚科医が有効性を評価した無作為化比較試験において,治療終了後 3 ヵ月と 12 ヵ月の時点で,フルオロウラシルの有効性は,インゲノールメブテート,光線力学療法,イミキモドよりも有意に高かった.

CORRESPONDENCE

  • 膿疱性乾癬におけるインターロイキン-36 の遮断
    Interleukin-36 Blockade in Pustular Psoriasis

    IL36RN の変異を有する 3 例を含む膿疱性乾癬の患者 7 例にインターロイキン-36 受容体に対するモノクローナル抗体の投与が行われ,皮疹が改善した.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 「ドーナッツ」病変
    “Doughnut” Lesions

    「ドーナッツ」病変

    9 歳の女児が咽頭痛と発熱を訴えてクリニックを受診した.「ドーナッツ」病変が口蓋に認められ,咽頭培養で A 群β溶連菌感染が確認された.

FRONTIERS IN MEDICINE

  • 臨床的ゲノム編集
    Clinical Genome Editing

    臨床的ゲノム編集

    治療を目的としたヒトゲノムの編集は長いあいだ,遺伝医学の「聖杯(達成しえない目標)」とされてきた.さまざまなアプローチが基礎研究での発見を基盤にして成り立っている.ゲノム編集の歴史,応用,限界が述べられているこの総説には,イラスト付きの用語解説,双方向性の図,著者へのインタビュー音声が付属する.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 診断を求めてあえぐ
    Gasping for a Diagnosis

    診断を求めてあえぐ

    42 歳の男性が,進行性の乾性咳嗽,息切れ,意図しない体重減少を訴えて受診した.発熱,悪寒,寝汗,喀血,喘鳴はないという.

NEJM QUICK TAKE

  • エボラウイルス病生存者における知見
    Findings in Survivors of Ebola Virus Disease

    エボラウイルス病生存者における知見

    エボラ集団発生の横断的研究から,エボラウイルス病生存者は多様な健康問題を有する可能性があることが示唆されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ゲノム編集の次は何か?
    What’s Next for Genome Editing?

    ゲノム編集の次は何か?

    George Daley が,遺伝性疾患の予防にゲノム編集を用いることの可能性について論じている.