The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 30, 2019
Vol. 380 No. 22

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 慢性リンパ性白血病におけるイブルチニブとベネトクラクスの併用
    Ibrutinib plus Venetoclax in CLL

    BTK 阻害薬イブルチニブと BCL2 阻害薬ベネトクラクスは慢性リンパ性白血病に有効であり,それぞれ異なる有害作用がある.未治療の患者においてイブルチニブとベネトクラクスの併用により 88%で完全奏効が得られ,61%で微小残存病変陰性(白血球 10,000 個中 1 個未満)であった.

  • 骨髄腫に対するダラツムマブ,レナリドミド,デキサメタゾン
    Daratumumab, Lenalidomide, and Dexamethasone for Myeloma

    高用量化学療法と造血幹細胞移植の適応とならない未治療骨髄腫患者において,レナリドミド+デキサメタゾンにダラツズマブを追加すると,レナリドミド+デキサメタゾンのみと比較して奏効率が高く,奏効の程度が大きく,無増悪生存期間が長かった.

  • 中国における疾患に関連する新たなウイルス
    A New Virus Associated with Illness in China

    熱性疾患とマダニ刺咬歴を有する患者集団が中国北東部で同定された.未知のウイルスが可能性のある病因であることが明らかになった.このウイルスは同地域のマダニにおいても発見された.

  • 腹部大動脈瘤の治療
    Repair of Abdominal Aortic Aneurysm

    腹部大動脈瘤の血管内治療と開腹手術とを比較した無作為化多施設共同試験で,8 年後の全生存率にこの 2 つのアプローチのあいだで有意差はないことが示された.

  • 胃バイパス術の 5 年後の転帰
    Five-Year Outcomes of Gastric Bypass

    肥満手術の転帰を青年期患者と成人患者とで比較した試験において,術後 5 年の時点で,2 群で同程度の著明な体重減少が認められた.しかし,糖尿病,高血圧が寛解する割合は,青年患者のほうが成人患者よりも高かった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 関節痛,体重減少,胸痛を呈した男性
    A Man with Joint Pain, Weight Loss, and Chest Pain

    44 歳の男性が関節痛,体重減少,胸痛で入院した.CT では少量の腹水,中等量~大量の心嚢液,少量の両側胸水貯留を認めた.心エコー検査では心タンポナーデが著明であった.診断のための検査が行われた.

CORRESPONDENCE

  • ベダキリンに対するマイクロヘテロ耐性
    Bedaquiline Microheteroresistance

    南アフリカの 1 例が,多剤耐性結核に対し多剤レジメンによる治療を受けた.レジメンにはベダキリンが含まれ,分離株には感受性が認められた.多剤レジメンによる治療にもかかわらず,治療中にベダキリン耐性が出現した.

Videos, Images, and Multimedia

REVIEW ARTICLE

  • 造影剤関連急性腎障害
    Contrast-Associated Acute Kidney Injury

    造影剤関連急性腎障害

    この総説では,造影剤関連急性腎障害の病態生理と定義,およびリスク分類についてまとめている.著者らは,この病態の発生に関して交わされている議論を考察し,予防治療のためのエビデンスを提供する研究に焦点を当てて紹介する.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 不穏な低下
    A Disturbing Decline

    不穏な低下

    この双方向性の症例報告では,腎炎を伴う全身性エリテマトーデスを有し,下痢と発熱を訴えて受診した 29 歳の女性を取り上げる.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

NEJM QUICK TAKE

  • 慢性リンパ性白血病の転帰を改善させる
    Improving Outcomes in CLL

    慢性リンパ性白血病の転帰を改善させる

    慢性リンパ性白血病は,米国においてもっともよくみられる白血病である.イブルチニブとベネトクラクスは単剤療法で良好な奏効率をもたらすことが示されており,前臨床モデルでは 2 剤の併用で相乗効果が得られる可能性が示唆されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • マラリアを治療する
    Treating Malaria

    マラリアを治療する

    Sanjeev Krishna が,アーテスネートによる治療を受けたマラリア患者で観察された寄生虫クリアランスの遅延について論じる.