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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

November 16, 2023
Vol. 389 No. 20

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • RET 融合遺伝子陽性 NSCLC に対するセルペルカチニブ
    Selpercatinib in RET Fusion–Positive NSCLC

    RET 融合遺伝子陽性進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対する一次治療に関する試験で,無増悪生存期間の中央値は,セルペルカチニブ群では 24.8 ヵ月,ペムブロリズマブ併用または非併用下での化学療法群では 11.7 ヵ月であった.

  • 甲状腺髄様癌における RET の標的化
    Targeting RET in Medullary Thyroid Cancer

    進行甲状腺髄様癌患者において,脳移行性を有する経口高選択的 RET キナーゼ阻害薬であるセルペルカチニブと,マルチキナーゼ阻害薬とを比較した.12 ヵ月無増悪生存割合はそれぞれ 86.8%と 65.7%であった.

  • 早期アルツハイマー病に対するガンテネルマブ
    Gantenerumab in Early Alzheimer’s Disease

    2 件の無作為化試験で,ガンテネルマブ(抗 Aβモノクローナル抗体)は,プラセボと比較して,116 週の期間中,早期アルツハイマー病者の臨床的悪化を抑制しなかった.

  • AVP 欠損症の診断に用いる刺激コペプチン
    Stimulated Copeptin to Diagnose AVP Deficiency

    アルギニンバソプレシン(AVP)欠損症の診断に,高張食塩水で刺激したコペプチンを用いた検査は,アルギニンで刺激したコペプチンを用いた検査よりも優れていた.

REVIEW ARTICLE

  • 肝移植
    Liver Transplantation

    肝移植

    肝移植は,60 年前にはじめてヒトで施行され,いまでは生命を脅かす肝疾患患者の標準治療となっている.この総説では,肝移植における最新の進歩に焦点を当てる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 遺伝性血管性浮腫による大腸閉塞
    Large-Bowel Obstruction from Hereditary Angioedema

    37 歳の男性が重度の腹痛と嘔吐で受診し,腹部 X 線検査にて大腸の拡張が認められた.18 歳時より,原因不明の腹痛と,蕁麻疹や痒みを伴わない両手,両足,陰囊の腫脹を繰り返していたという.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • NSCLC における RET チロシンキナーゼを阻害する
    Inhibiting the RET Tyrosine Kinase in NSCLC

    NSCLC における RET チロシンキナーゼを阻害する

    この論説では,RET 融合遺伝子陽性非小細胞肺癌(NSCLC)患者の治療薬としての,セルペルカチニブの第 3 相試験の背景にある科学について論じている.

DOUBLE TAKE

  • 銃器による暴力を目の前にしたトラウマインフォームドケア
    Trauma-Informed Care in the Face of Firearm Violence

    銃器による暴力を目の前にしたトラウマインフォームドケア

    この Double Take の動画では,コミュニティ内暴力への慢性的な曝露について,健康への影響,その根本原因,そして医療従事者は暴力からの生存者にどうすればよりよい支援を行えるか,という観点から論じている.

NEJM QUICK TAKE

  • RET 融合遺伝子陽性 NSCLC に対する一次治療としてのセルペルカチニブ
    First-Line Selpercatinib in RET Fusion–Positive NSCLC

    セルペルカチニブは,非無作為化試験で RET 融合遺伝子陽性非小細胞肺癌(NSCLC)の治療に有望であることが示されたが,既存の利用可能な治療法と比較した有効性に関するエビデンスは不足している.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • RET 変異陽性甲状腺髄様癌に対するセルペルカチニブ
    Selpercatinib in RET-Mutant Medullary Thyroid Cancer

    RET キナーゼ阻害薬セルペルカチニブは,非無作為化試験で RET 変異陽性甲状腺髄様癌の治療に有望であることがこれまでに示されている.セルペルカチニブの無作為化試験から得られた新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 早期アルツハイマー病に対するガンテネルマブ
    Gantenerumab in Early Alzheimer’s Disease

    アルツハイマー病に対する抗 Aβ 抗体投与の結果はさまざまである.アミロイド凝集体に高い親和性を示すモノクローナル抗体,ガンテネルマブの新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • AVP 欠損症の診断に用いる刺激コペプチン
    Stimulated Copeptin to Diagnose AVP Deficiency

    AVP 欠損症の診断に用いる刺激コペプチン

    アルギニンバソプレシン(AVP)欠損症を診断するための評価において,アルギニンで刺激したコペプチンを用いた場合と,高張食塩水で刺激したコペプチンを用いた場合とを直接比較した試験はない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • リフトバレー熱に対応する
    Responding to Rift Valley Fever

    リフトバレー熱に対応する

    Nelson Wandera が,ウガンダにおけるリフトバレー熱ウイルスの集団発生と,サーベイランス,治療,研究の推進を目的としたアプローチについて論じている.

TOPICS

  • 気候変動
    Climate Change

    増え続ける論文,その他資料のコレクションが,医師やその他医療従事者を支援する目的で NEJM.org/climate-change にまとめられています.