The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

October 3, 2024
Vol. 391 No. 13

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • シスジェンダー女性の HIV 感染予防のためのレナカパビル
    Lenacapavir for HIV Prevention in Cisgender Women

    南アフリカとウガンダの女性を対象とした無作為化比較試験で,HIV 感染予防において,レナカパビルの年 2 回皮下投与は,エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩の連日経口投与よりも優れていた.

  • 閉塞性睡眠時無呼吸の治療に用いるチルゼパチド
    Tirzepatide for Treatment of Obstructive Sleep Apnea

    過剰な脂肪蓄積は,閉塞性睡眠時無呼吸の原因となる可逆的な危険因子である.この試験では,チルゼパチドにより,閉塞性睡眠時無呼吸と肥満を有する成人の無呼吸低呼吸指数が低下した.

  • 筋層浸潤性膀胱癌に対するリンパ節郭清
    Lymphadenectomy for Muscle-Invasive Bladder Cancer

    筋層浸潤性膀胱癌患者において,拡大リンパ節郭清を施行した場合,標準的リンパ節郭清と比較して,無病生存と全生存が延長することはなく,合併症発生率と死亡率が高くなった.

  • 短報:CAR-T 細胞療法後の二次性 T 細胞リンパ腫
    Brief Report: Secondary T-Cell Lymphoma after CAR T-Cell Therapy

    再発中枢神経系(CNS)リンパ腫に対して CAR-T 細胞療法を受けた 1 例が,その後まもなく中悪性度 CAR 陽性末梢性 T 細胞リンパ腫と診断された.診断後の解析で,早期のアフェレーシス検体中に異常クローンが存在することが明らかになった.

CLINICAL PRACTICE

  • 遷延性悲嘆
    Prolonged Grief

    遷延性悲嘆

    遷延性悲嘆症は,愛する人の死後,とくにそれが子やパートナーが,暴力や自殺で死亡した場合に生じることがある.エビデンスに基づく心理療法が第一選択の治療である.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の再破裂
    Rerupture of an Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage

    脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の再破裂

    女性が,頭蓋内動脈瘤破裂によるくも膜下出血を起こし,血管内治療のために専門病院に転送された.術中の血管造影中に動脈瘤が再破裂した(動画で示す).

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 免疫と早期の大腸癌発生
    Immunity and Early Colorectal Carcinogenesis

    免疫と早期の大腸癌発生

    最近の研究から,胎児発生過程に発現する蛋白の再発現が,早期の大腸腺腫・大腸癌における免疫抑制に関与していることが示唆されている.

NEJM QUICK TAKE

  • HIV 感染予防のためのレナカパビルの年 2 回投与
    Twice-Yearly Lenacapavir for HIV Prevention

    HIV 感染予防のためのレナカパビルの年 2 回投与

    シスジェンダー女性では,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染予防のために連日内服する曝露前予防薬の使用は依然として限られている.レナカパビルの年 2 回の皮下投与の有効性と安全性について,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 閉塞性睡眠時無呼吸と肥満に対するチルゼパチド
    Tirzepatide for Obstructive Sleep Apnea and Obesity

    閉塞性睡眠時無呼吸と肥満に対するチルゼパチド

    過剰な脂肪蓄積は,閉塞性睡眠時無呼吸の主要な危険因子である.体重を減らすことが知られているチルゼパチドは,閉塞性睡眠時無呼吸と肥満を有する成人の治療薬となる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 筋層浸潤性膀胱癌に対する拡大リンパ節郭清
    Extended Lymphadenectomy for Muscle-Invasive Bladder Cancer

    膀胱全摘除術を受ける筋層浸潤性膀胱癌患者には,同時に骨盤リンパ節郭清がルーチンで行われるが,リンパ節郭清の適切な範囲は不明である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 漸進主義への回帰
    A Return to Incrementalism

    漸進主義への回帰

    Jonathan Oberlander が,2024 年の米国大統領選挙が医療制度改革に及ぼす影響について論じている.