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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

October 24, 2024
Vol. 391 No. 16

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 左室駆出率が保たれた心不全に対するフィネレノン
    Finerenone for Heart Failure with Preserved EF

    左室駆出率が軽度低下または保たれた心不全患者において,フィネレノンは,心不全悪化によるすべてのイベントおよび心血管系の原因による死亡の発生率を,プラセボと比較して低下させた.

  • 肺癌に対するアミバンタマブとラゼルチニブの併用
    Amivantamab plus Lazertinib in Lung Cancer

    MET および EGFR に対する抗体であるアミバンタマブと,EGFR チロシンキナーゼ阻害薬ラゼルチニブの併用により,治療歴のない患者の 86%で奏効が得られ,無増悪生存期間は中央値でほぼ 2 年であった.

  • デュピュイトラン拘縮に対するコラゲナーゼ注射と腱膜切除術との比較
    Collagenase vs. Fasciectomy for Dupuytren’s Contracture

    中等度のデュピュイトラン拘縮を有する患者を対象とした無作為化試験において,コラゲナーゼ注射は,治療後 1 年の時点での手の健康患者評価尺度スコアに関して,部分腱膜切除術に対して非劣性ではなかった.

  • 短報:lncRNA,CHD2,神経発達に影響を及ぼす欠失
    Brief Report: Deletions Affecting a lncRNA, CHD2, and Neurodevelopment

    長鎖ノンコーディング RNA(lncRNA)をコードする遺伝子(CHASERR)の欠失は,重度の発達遅滞と,隣接遺伝子である CHD2 の発現増加を引き起こす.

REVIEW ARTICLE

  • 医師のバーンアウトと抑うつ
    Burnout and Depression among Physicians

    医師のバーンアウトと抑うつ

    医師のウェルビーイングの低下に対する懸念が増大している.この総説では,バーンアウトと抑うつの指標,原因因子,ウェルビーイングを改善するための介入について概説している.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 鞭虫症
    Trichuriasis

    NEJMdo007764

    2 歳の男児が,6 ヵ月前から続く下痢と体重増加不良で受診した.感染性下痢症の検査は陰性であったが,大腸内視鏡検査では,結腸壁に動く白い寄生虫が認められた(動画で示す).

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • 神経発達障害の遺伝的ルーツ
    Genetic Roots of a Neurodevelopmental Disorder

    神経発達障害の遺伝的ルーツ

    この論説では,重度の神経発達障害と,長鎖ノンコーディング RNA をコードする遺伝子(CHASERR)の欠失とを関連付ける研究について,その背景にある科学を説明している.

NEJM QUICK TAKE

  • 左室駆出率が保たれた心不全に対するフィネレノン
    Finerenone in Heart Failure with Preserved Ejection Fraction

    左室駆出率が保たれた心不全に対するフィネレノン

    左室駆出率が軽度低下または保たれた心不全患者に対する治療法が必要である.非ステロイド性のミネラルコルチコイド受容体拮抗薬であるフィネレノンに関して,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • EGFR 変異陽性肺癌に対するアミバンタマブとラゼルチニブの併用
    Amivantamab–Lazertinib in EGFR-Mutated Lung Cancer

    EGFR 変異陽性肺癌に対するアミバンタマブとラゼルチニブの併用

    EGFR 変異陽性非小細胞肺癌患者のほぼすべてで,第三世代の EGFR チロシンキナーゼ阻害薬に対する耐性が出現する.アミバンタマブとラゼルチニブの併用による一次治療は,臨床転帰を改善する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • デュピュイトラン拘縮に対するコラゲナーゼ注射
    Collagenase Injection for Dupuytren’s Contracture

    デュピュイトラン拘縮の治療選択肢には,部分腱膜切除術やコラゲナーゼ注射などがあるが,この 2 つのアプローチを比較したデータは少ない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 良心的拒否に対処する
    Addressing Conscience-Based Refusals

    良心的拒否に対処する

    Mark Wicclair が,医師の良心と患者の健康の両方を守るためのアプローチについて論じている.