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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
June 26, 2025
Vol. 392 No. 24
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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TAVI に対するルーチンの脳塞栓防止
Routine Cerebral Embolic Protection for TAVI無作為化試験で,経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)時の脳塞栓防止デバイスのルーチンの使用により,72 時間以内,または退院まで(退院のほうが早い場合)の脳卒中の発生率は低下しなかった.
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MASH による肝硬変に対するエフルキシフェルミン
Efruxifermin in Cirrhosis Due to MASH代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)による代償性肝硬変の患者において,エフルキシフェルミンは,36 週の時点で肝線維化を有意に改善しなかった.
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BRAF V600E 変異陽性の転移性大腸癌に対する標的療法
Targeted Therapy in BRAF V600E Metastatic Colorectal CancerBRAF V600E 変異陽性の転移性大腸癌の一次治療において,mFOLFOX6 化学療法にエンコラフェニブ+セツキシマブを追加することで,転帰が改善した.
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短報:ポンペ病に対する遺伝子治療
Brief Report: Gene Therapy for Pompe’s Disease乳児 4 例がポンペ病に対する遺伝子治療を受けた.1 例は試験を中止し,その後死亡した.残りの 3 例では,1 年間で心臓転帰と運動機能が改善した.
REVIEW ARTICLE
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医療研修の不連続性に挑む
Challenging Discontinuity in Medical Training不連続性は,患者,学習者,医療システムに悪影響を及ぼす.継続性を生み出す変化によって,患者の転帰と研修医の学習環境の両方が改善する可能性がある.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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骨折後の皮膚髄外形質細胞腫
Cutaneous Extramedullary Plasmacytoma after Bone Fracture多発性骨髄腫を有する 69 歳の男性が,右肩に紫色の皮膚腫瘤が出現し,増大したため受診した.上腕骨病的骨折に対して最近髄内釘固定術を受けており,その手術部位であった.
CASE RECORDS VIDEO
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呼吸困難を訴える患者における経胸壁心エコー
Transthoracic Echocardiogram in a Patient with Dyspnea労作時呼吸困難が 2 ヵ月前から続く患者で,経胸壁心エコー検査(動画で示す)により,大動脈起始部に隣接する,異常なエコー源性構造が認められた.軟部組織に一致するエコー源性と考えられた.
NEJM QUICK TAKE
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経カテーテル大動脈弁留置術時の脳卒中を予防する
Preventing Stroke during Transcatheter Aortic-Valve Implantation大動脈弁狭窄症患者には,経カテーテル大動脈弁留置術が有効であるが,脳塞栓のリスクを伴う.脳塞栓防止デバイスにより脳卒中の発生率が低下する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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MASH による肝硬変に対するエフルキシフェルミン
Efruxifermin in Liver Cirrhosis Caused by MASHエフルキシフェルミンは,代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)によるステージ 2 または 3 の肝線維化を有する患者で,肝線維化を改善することが示されている.代償性肝硬変患者における新しい研究知見が,短い動画にまとめられている.
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BRAF 変異陽性大腸癌に対する標的療法
Targeted Therapy in BRAF-Mutated Colorectal CancerBRAF V600E 変異陽性の転移性大腸癌において,一次治療としてのエンコラフェニブ+セツキシマブは,化学療法併用の有無にかかわらず客観的奏効を改善することが示されている.化学療法と併用した場合の生存に関する新しい研究知見が,短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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超加工食品を規制する
Regulating Ultraprocessed FoodDariush Mozaffarian が,超加工食品の健康への有害性と,それに関連する政策的措置について論じている.