The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

January 14, 1999 Vol. 340 No. 2

健康保険の提供における民間雇用主の役割についての再評価
A REAPPRAISAL OF PRIVATE EMPLOYERS' ROLE IN PROVIDING HEALTH INSURANCE

O. CARRASQUILLO, D.U. HIMMELSTEIN, S. WOOLHANDLER, AND D.H. BOR

背景

公式な数字によると,1996 年には,米国人の 61%が雇用主を通して健康保険を受けていた.しかしながら,この推定値には,主にメディケア(老齢者医療保障制度)のような国家の保険に依存していた人々,雇用主が保険の手配はしたものの保険料にはまったく関与していなかったというような労働者,および個人的な保険範囲が納税者によって支払われていた国家の雇用者も含まれている.

方 法

主となる健康保険の保険料の全額または一部が民間の雇用主によって支払われていた人々の人数と,国家財源の保険を受けていた人々の人数を推定するために,1997 年 3 月の最新人口調査(Current Population Survey)のデータを解析した.非画一的な米国国民を代表する約 130,000 例の人々を標本として抽出した.公的な保険は受けておらず,非国家の雇用主が保険料の全額または一部を支払い,この雇用主から提供された保険によって保障されていた人々を,基本的に民間雇用主によって支払われている健康保険によって保障されている人々とみなした.メディケイド(国民医療保障制度),メディケア,過去または現在の兵役から受けている保険,あるいはインディアン保健サービス(Indian Health Service)によって保障されていた人々を,国家の保険を受けている人々とみなした.

結 果

1996 年には,人口の 43.1%(90%信頼区間,42.7 ~ 43.5%)が,主として民間の雇用主によって支払われていた健康保険に依存し,34.2%(90%信頼区間,33.8 ~ 34.6%)が公的財源の保険に加入し,7.1%(90%信頼区間,6.8 ~ 7.6%)が自分自身の保険を購入していた.そして 15.6%(90%信頼区間,15.3 ~ 15.9%)は何の保険にも加入していなかった.人口の半数以上が,基本的には,民間の雇用主によって支払われていた健康保険によって保障されていたのは,わずか六つの州にすぎなかった.

結 論

健康保険の現在の定義は,民間の雇用主の役割を強調しすぎており,国家が支払っている健康保険料の程度を過小評価しすぎている.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1999; 340 : 109 - 14. )