The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み

Share

RSS

日本語アブストラクト

June 24, 1999 Vol. 340 No. 25

超低出生体重児におけるビタミン A 補充
Vitamin A Supplementation for Extremely-Low-Birth-Weight Infants

J.E. TYSON AND OTHERS

背景

ビタミン A の補充は,超低出生体重児における慢性肺疾患と敗血症のリスクを低下させる可能性がある.われわれのパイロット試験の結果は,5,000 IU という用量を 1 週間に 3 回,4 週間筋肉内投与することが,これまでの試験で投与されてきた低用量よりも有効であるということを示唆するものであった.

方 法

出生後 24 時間の時点において呼吸支持が必要であった 807 例の新生児を対象として,このレジメンを偽治療と比較したときの有効性と安全性を評価するための盲検法による多施設共同無作為試験を実施した.平均出生体重はビタミン A 群が 770 g,対照群が 769 g で,それぞれの妊娠期間は 26.8 週,26.7 週であった.

結 果

最終月経の終了時点から数えた週齢で,36 週目までに死亡した新生児は,ビタミン A 群では 405 例中の 59 例(15%),対照群では 402 例中の 55 例(14%)であった.主要転帰-月経後週齢が 36 週目までの死亡または慢性肺疾患の発症-が認められた新生児は,ビタミン A 群が対照群よりも有意に少なかった(55% 対 62%;相対危険度,0.89; 95%信頼区間,0.8 ~ 0.99).全体では,ビタミン A の補助栄養が投与された新生児は,14 ~ 15 例当り 1 例の割合で,慢性肺疾患を発症せずに生存する新生児が多くなっていた.ビタミン A の毒性と考えられる徴候が発現した新生児の割合は,ビタミン A 群と対照群で同程度であった.血清レチノールの値が 20 m g / dL(0.70 m mol / L)未満であった新生児の割合は,ビタミン A 群が対照群よりも少なかった(25% 対 54%,p < 0.001).最終月経の終了時点から数えた週齢で,36 週目までに死亡した新生児は,ビタミン A 群では 405 例中の 59 例(15%),対照群では 402 例中の 55 例(14%)であった.主要転帰-月経後週齢が 36 週目までの死亡または慢性肺疾患の発症-が認められた新生児は,ビタミン A 群が対照群よりも有意に少なかった(55% 対 62%;相対危険度,0.89; 95%信頼区間,0.8 ~ 0.99).全体では,ビタミン A の補助栄養が投与された新生児は,14 ~ 15 例当り 1 例の割合で,慢性肺疾患を発症せずに生存する新生児が多くなっていた.ビタミン A の毒性と考えられる徴候が発現した新生児の割合は,ビタミン A 群と対照群で同程度であった.血清レチノールの値が 20 m g / dL(0.70 m mol / L)未満であった新生児の割合は,ビタミン A 群が対照群よりも少なかった(25% 対 54%,p < 0.001).

結 論

超低出生体重児に,ビタミン A の 5,000 IU を 1 週間に 3 回,4 週間にわたって筋肉内投与すると,ビタミン A 欠乏症を示す生化学的所見が減少し,慢性肺疾患のリスクもわずかに低下した.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1999; 340 : 1962 - 8. )