The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 3, 2007
Vol. 356 No. 18

ORIGINAL ARTICLE

  • 閉経後骨粗鬆症に対する年 1 回のゾレドロン酸投与
    Once-Yearly Zoledronic Acid for Postmenopausal Osteoporosis

    この二重盲検プラセボ対照試験では,閉経後骨粗鬆症の女性にゾレドロン酸(5 mg)またはプラセボをベースライン,1 年目,2 年目に投与し,3 年間の追跡調査を行った.ゾレドロン酸により,椎体骨折,大腿骨頸部骨折,その他の骨折リスクが有意に低下した.有害事象は,ゾレドロン酸群で頻度の高かった重度の心房細動を除いて,両群でほぼ同様であった.ゾレドロン酸は,骨折リスク低下への有望な手段の 1 つとなる可能性がある.

  • 初回経皮的冠動脈インターベンション直後のストレプトキナーゼ投与
    Streptokinase Immediately after Primary Percutaneous Coronary Intervention

    このパイロット試験では,初回経皮的冠動脈インターベンション(primary PCI)を受けた患者を,再灌流後に低用量ストレプトキナーゼを冠動脈内投与する群と,追加治療を行わない群に無作為に割り付けた.術後 2 日の時点で,ストレプトキナーゼ群の微小血管機能が有意に改善した.6 ヵ月の時点では左室の容積や機能に有意差は認められなかったが,これらの知見から,より大規模な臨床試験ではこうした利益が示される可能性があることが示唆される.

  • 停留精巣の手術年齢と精巣癌のリスク
    Age at Surgery for Undescended Testis and Risk of Testicular Cancer

    スウェーデンの全国登録から収集したデータを用いて,停留精巣に対する手術治療を受けた男性約 17,000 例について検討したところ,精巣固定術を 13 歳以上で受けた男性では,精巣癌のリスクが 13 歳未満で手術を受けた男性の 2 倍であった.停留精巣の手術治療は,若年齢で行うことで精巣癌を予防できる.

  • 糖尿病とその治療が認知機能に及ぼす長期的影響
    Long-Term Effect of Diabetes and Its Treatment on Cognitive Function

    血糖コントロールの改善により 1 型糖尿病の合併症は減少するが,血糖の厳格な管理は低血糖の発現の増加と関連する.反復する低血糖イベントが認知機能に及ぼす長期的影響については明らかにされていない.糖尿病のコントロールと合併症に関する試験(Diabetes Control and Complications Trial)に登録された患者を 18 年間追跡調査したところ,重症低血糖イベントの発生率が比較的高いことと,認知機能の転帰がより不良であることとのあいだに関連は認められなかった.

SPECIAL ARTICLE

  • 資源に基づくメディケア診療報酬下での医療行為の利用
    Use of Physicians' Services under Medicare's Resource-Based Payments

    1992 年,メディケアは,相対費用に基づいた医師への診療報酬を設定し,各診療に対して相対評価単位(RVU)を割り当てる資源準拠相対評価尺度を導入した.医療行為の利用(メディケア受給者 1 人当りの RVU)は,1992 年から 2002 年のあいだに 45%増加した.診療内容や専門領域によって増加の程度はさまざまであり,循環器科と消化器科で増加率が高かった.

CLINICAL PRACTICE

  • 悪性腫瘍による上大静脈症候群
    Superior Vena Cava Syndrome with Malignant Causes

    58 歳の男性が,2 週間前より労作時の呼吸困難が進行し,頸部腫脹,食欲減退,倦怠感があるため受診した.失神や嚥下障害の既往はない.男性は 5 年前まで喫煙していた.身体診察では,心拍数 105 回/分,呼吸数 20 回/分で,頸部,胸部,上腹部の表在血管の拡張がみられた.喘鳴は聴取されなかった.この男性をどのように評価し,管理すべきであろうか?

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 汗だくの医師
    The Drenched Doctor

    55 歳の男性医師が,8 月に,発熱と寝汗が 1 週間続いたため受診した.この寝汗で,夜間に最低 1 回はパジャマと枕カバーを交換する必要があった.患者は,以前に食道逆流が原因とされた咳が悪化していることも訴えた.喀痰産生,羞明,発疹,関節痛,排尿困難,便通の変化はみられなかった.