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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
May 28, 2015
Vol. 372 No. 22
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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高齢者における帯状疱疹サブユニットワクチン
Herpes Zoster Subunit Vaccine in Older Adults50 歳以上の高齢者 15,000 例超を対象とした無作為化対照試験で,AS01B アジュバント添加水痘帯状疱疹サブユニットワクチンは,帯状疱疹の予防において有効率が 96%を超えることが明らかになった.
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男性不妊における TEX11
TEX11 in Male Infertility男性不妊の遺伝的原因の一部は同定されているが,大部分は明らかにされていない.この研究では,無精子症の男性 289 例中 7 例(2.4%)が,精巣内に発現し,染色体組換えに重要な役割を果たす遺伝子 TEX11 に変異を有していた.
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禁煙のための金銭的インセンティブプログラム
Financial-Incentive Programs for Smoking Cessation喫煙者に対する金銭的インセンティブを検討した無作為化試験において,報酬制インセンティブプログラムと保証金制インセンティブプログラムはいずれも,禁煙達成に通常のケアよりも有効であった.報酬制プログラムは,受け入れられる頻度が保証金制プログラムよりもはるかに高かった.
SPECIAL ARTICLE
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米国の NICU における新生児薬物離脱症候群の増加
Increase in Neonatal Abstinence Syndrome in U.S. NICUs米国の新生児集中治療室(NICU)の 2004~13 年のデータの調査により,新生児薬物離脱症候群による NICU 入室が経時的に大幅に増え,これに関連して NICU 在室期間が長くなり,米国内の NICU 在室日数のうち新生児薬物離脱症候群によるものの割合が増加したことが示された.
REVIEW ARTICLE
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潜在性結核感染症
Latent Mycobacterium tuberculosis Infection世界人口の約 1/3 が潜在性結核感染症に罹患している.この総説では,潜在性結核感染症患者へのアプローチとして,治療のリスクと利益や,活動性結核に進展する可能性の評価に関する最新情報などを解説している.
HEALTH POLICY REPORT
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50 年目のメディケイド
Medicaid at 50メディケイドは,50 年前に導入されて以来,福祉プログラムから米国最大の医療保険機関へと発展した.この論文では,メディケイドの最近のプログラム拡大と,医療費負担適正化法のもとで直面している課題について論じている.
PERSPECTIVE
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カナダで医師幇助死が合法化
Legalizing Physician-Assisted Dying in Canadaカナダの最高裁は,2015 年 2 月に,自らの死や身体の完全性に関する意思決定を禁止することは,人々の自律性を奪い,自由の権利を侵害するものであると主張し,医師幇助死の権利を満場一致で認めた.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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クローン病に関連する口腔顔面瘻
Orofacial Fistulae Associated with Crohn’s Disease28 歳の男性が,クローン病と診断されてから 6 年後に,顔面に分泌を伴う病変が発現したため受診した.MRI と X 線で,歯の疾病に関連する炎症性の口腔病変に起因する,3 つの口腔顔面瘻が認められた.
QUICK TAKE
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健康に,裕福に — 禁煙のためのインセンティブ
Healthy, Wealthy — Incentives for Smoking Cessation禁煙に成功した人に金銭的インセンティブを支払うという戦略は有効なのか? 新しい知見が短い動画にまとめられている.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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鼻中隔血腫の治療
Hematoma of the Nasal Septum鼻中隔血腫は,鼻中隔軟骨への血液供給を妨げる可能性があり,早急に排出されなければ永続的後遺症がもたらされる可能性もある.この動画では,鼻中隔血腫の切開,排出,鼻腔パッキングを実演する.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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統合を通して効率を上げる
Creating Efficiencies through MergersLeemore Dafny が,患者と医療提供者の双方にとって利益となる,医療の統合の導入方法について論じている.