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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

December 6, 2018
Vol. 379 No. 23

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 集中治療室(ICU)における消化管出血に対する予防投与
    ICU Prophylaxis for Gastrointestinal Bleeding

    ICU においてプロトンポンプ阻害薬パントプラゾールとプラセボとを比較した無作為化試験で,90 日死亡率と,消化管出血や肺炎などの臨床的に重要なイベントの複合エンドポイントに有意差は認められなかった.

  • MUC5B と関節リウマチ関連間質性肺疾患
    MUC5B and RA-Associated Interstitial Lung Disease

    この研究では,特発性肺線維症と関連することが以前に示された MUC5B のプロモーターの機能獲得型変異体が,関節リウマチ関連間質性肺疾患に関連することが示された.

  • 小細胞肺癌に対するアテゾリズマブ
    Atezolizumab in Small-Cell Lung Cancer

    進展型小細胞肺癌患者を対象とした無作為化試験で,カルボプラチンとエトポシドにアテゾリズマブを追加することで,カルボプラチンとエトポシドのみを投与した場合と比較して,全生存期間が有意に延長した(12.3 ヵ月 対 10.3 ヵ月).

  • 短報:乳汁分泌不全とプロラクチン受容体
    Brief Report: Agalactia and Prolactin Receptor

    プロラクチン受容体遺伝子の両アレルに機能喪失変異を有する女性の表現型が,乳汁分泌不全と高プロラクチン血症であったことが報告されている.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 障壁を克服する
    Overcoming the Barrier

    74 歳の男性が黄疸で救急部を受診した.3 日前,男性の妻が両眼と皮膚が黄色く変色していることに気づき,その後嗜眠と意識障害が進行した.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 賞を見すえて
    Eyes on the Prize

    ドナ・ストリックランドとジェラール・ムルに授与された今年のノーベル物理学賞では,フェムト秒レーザーの開発を可能にした発明が評価されている.このレーザーは眼科手術を革命的に変化させた.

MEDICINE AND SOCIETY

  • #MeToo 時代のメンタリングに対する男性の恐怖
    Men’s Fear of Mentoring in the #MeToo Era

    #MeToo と Time's Up の運動を受けて,権力をもつ立場にある男性の一部は,女性とメンタリング(指導)関係になることを恐れていると述べている.このような反応は,女性のキャリアアップに深刻な影響をもたらしている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 喉頭囊胞
    Laryngocele

    58 歳の男性が,頸部左側の腫瘤が徐々に増大したため受診した.バルサルバ手技を行うと腫瘤は大きくなり,喉頭鏡で気道内腔の部分的閉塞を認めた(動画で紹介する).

FRONTIERS IN MEDICINE

  • 脳コネクトームと病変解析の新しい方法
    The Brain Connectome and New Methods of Lesion Analysis

    脳コネクトームと病変解析の新しい方法

    機能的神経イメージング,コネクトームと呼ばれる相互に関連のある領域のマップ,および病変解析とコネクトームのネットワークとの併用は,複雑な神経・精神症候群を理解するための新しい方法を提供する.オンラインで,双方向性の図と著者へのインタビュー動画をご覧いただけます.

REVIEW ARTICLE

  • 腟の細菌感染
    Bacterial Infections of the Vagina

    腟の細菌感染

    腟の細菌感染は主に 2 種類ある.魚のような臭いのする分泌物と pH の上昇を伴う細菌性腟症と,やはり pH の上昇を伴う剝離性炎症性腟炎である.いずれも骨盤内炎症性疾患のリスクを高める.

NEJM QUICK TAKE

  • 進展型小細胞肺癌を治療する
    Treating Extensive-Stage Small-Cell Lung Cancer

    進展型小細胞肺癌を治療する

    進展型小細胞肺癌に対する標準的な一次治療では,奏効率が 60~65%であるにもかかわらず,転帰は依然として不良であり,全生存期間中央値は約 10 ヵ月である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 州に期待する
    Looking to the States

    州に期待する

    David Jones が,州レベルで医療政策問題の解決策を見出す可能性について論じている.