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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 26, 2018
Vol. 379 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • ショックのリスクを有する患者に対する病院前血漿投与
    Prehospital Plasma for Patients at Risk for Shock

    外傷受傷後血圧が低下している患者を対象とした無作為化試験で,標準的な晶質液ベースの蘇生を受けた患者の 30 日死亡率は 33%であったのに対し,追加で新鮮凍結血漿の投与を受けた群では 23%であった.

  • デングワクチン接種
    Dengue Vaccination

    利用体制が整ったばかりのデングワクチンについて,接種を受ける前は血清反応が陰性であった小児における重症デングのリスクに関して懸念が提起されている.この研究では,ベースラインの血清状態がその後の重症デング発症に及ぼす影響を評価するため,実地試験のデータを解析した.

  • 進行皮膚有棘細胞癌における PD-1 阻害
    PD-1 Blockade in Advanced Squamous Skin Cancer

    進行皮膚有棘細胞癌の患者では,PD-1 阻害薬セミプリマブによって約半数の患者で寛解が誘導され,予測された一連の有害事象と関連した.

  • 遺伝性血管性浮腫に対する経口カリクレイン阻害薬
    Oral Kallikrein Inhibitor for Hereditary Angioedema

    C1 インヒビター機能の欠損は臨床的に深刻な影響をもたらしうる.一連の進歩により,遺伝性血管性浮腫患者の見通しが改善している.最新の成果は,発作を約 75%減少させる効果的な経口カリクレイン阻害薬である.

REVIEW ARTICLE

  • ケラチノサイト癌
    Keratinocyte Carcinomas

    皮膚の有棘細胞癌と基底細胞癌は頻度が上昇している.基底細胞癌にはヘッジホッグ伝達経路の阻害が有効であり,有棘細胞癌には,免疫チェックポイント阻害薬が有効である可能性がある.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 手術のゲートキーピング
    Surgical Gatekeeping

    待期的手術の施行に関する意思決定に危険因子の調整を含めることは倫理的問題を伴っているが,外科医は,関連する利点や課題に関する会話に患者を参加させることで,患者の価値観と社会の価値観を揃えることが可能である.

PERSPECTIVE

  • 甲状腺を残す
    Saving Thyroids

    われわれには,甲状腺癌の過剰診断を減らすことに加え,過剰治療を減らすことも必要である.甲状腺全摘術と比較して,甲状腺葉切除術はリスクが少なく,甲状腺組織を温存でき,恒久的な甲状腺ホルモン補充療法の必要性がなくなることも多い.

Videos, Images, and Multimedia

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 頸部の硬結
    A Lump in the Neck

    頸部の硬結

    この双方向性の症例報告では,頸部側面の大きな腫瘤を訴えて受診した,HIV に感染している 44 歳の男性を取り上げる.診断・治療技術を NEJM.org でお試しください.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEO

  • 超音波内視鏡検査
    Endoscopic Ultrasonography

    超音波内視鏡検査

    36 歳の男性が,6 年間で頻度が増加した意識障害を訴えて受診した.超音波内視鏡検査を含む診断のための検査を動画で紹介する.

NEJM QUICK TAKE

  • 遺伝性血管性浮腫を治療する
    Treating Hereditary Angioedema

    遺伝性血管性浮腫を治療する

    遺伝性血管性浮腫は生命を脅かしうる頻回の浮腫を特徴とする.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 功利主義とデングワクチン
    Utilitarianism and the Dengue Vaccine

    功利主義とデングワクチン

    Lisa Rosenbaum が,感情とリスク認識が,公衆衛生と医療における意思決定にどのような影響を及ぼすかについて論じている.