The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 10, 2019
Vol. 380 No. 2

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 鎌状赤血球症のアフリカ人小児に対するハイドロキシウレア
    Hydroxyurea in African Children with Sickle Cell Disease

    アフリカの 4 ヵ国で行われた大規模試験で,ハイドロキシウレアは鎌状赤血球症の小児に安全に投与することができ,ヘモグロビン値,胎児ヘモグロビン値が有意に上昇し,疼痛発症,感染症,マラリア,輸血,死亡の発生率が有意に低下した.

  • CABG に用いる静脈グラフトの切開採取と内視鏡下採取との比較
    Endoscopic or Open Vein-Graft Harvesting for CABG

    この試験では,冠動脈バイパス術を施行予定の 1,150 例が,静脈グラフトを切開で採取する群と,内視鏡下で採取する群に割り付けられた.中央値 2.78 年の時点で,全死因死亡,非致死的心筋梗塞,再血行再建の複合発生率に群間で有意差は認められなかった.

  • 腎疾患に対するエクソーム解析の診断上の有用性
    Diagnostic Utility of Exome Sequencing in Kidney Disease

    成人の体質性疾患の大部分に対するエクソーム解析の有用性は明らかにされていない.この試験では,慢性腎臓病患者 3,315 例におけるエクソーム解析で,307 症例(9.3%)で遺伝子診断がなされ,再検討された患者の 89%では,管理における臨床的に重要な影響があった.

  • 食道癌に対するハイブリッド低侵襲手術
    Hybrid Minimally Invasive Surgery for Esophageal Cancer

    開胸食道切除術には開腹と開胸が含まれる.腹腔鏡下腹部手術は,合併症を減らすのに有用かもしれないが,癌の制御は可能なのだろうか? 1 件の試験で,ハイブリッド手術は合併症発症率が低く,癌の転帰は開胸術と少なくとも同程度に良好であることを示した.

  • 短報:WHIM 症候群に対するプレリキサホル
    Brief Report: Plerixafor in WHIM Syndrome

    WHIM 症候群(疣贅 [warts],低ガンマグロブリン血症 [hypogammaglobulinemia],感染症 [infections],骨髄中の顆粒球過形成を伴う好中球減少 [myelokathexis])は,ケモカイン受容体 CXCR4 の過活動によって生じる.プレリキサホルはこの受容体を遮断する.この薬剤が顆粒球コロニー刺激因子を投与することのできない 3 例に使用され,持続的な改善と関連した.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 複数の身体症状を訴える退役軍人
    A Veteran with Multiple Somatic Symptoms

    戦争を経験した 34 歳の男性退役軍人が,頭痛,認知機能の変化,気分症状,フラッシュバック,胸痛,腕の刺痛,消化器症状の評価を当院で受けた.診察および臨床検査では何も認められなかった.診断がなされた.

PERSPECTIVE

  • アンチトランスの覚書
    The Anti-Trans Memo

    ジェンダーを「その人の出生時の性器によって決定される生物学的な不変の状態」と定義し直す提案は,医療従事者,病院,保険会社その他からすでに差別を受けている脆弱なコミュニティに,さらに不利な影響を及ぼすと考えられる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 新生児眼炎
    Ophthalmia Neonatorum

    新生児眼炎

    生後 2 週の乳児が,両眼の膿性眼脂で受診した.乳児の眼脂検体と母親の子宮頸管スワブの両方が,クラミジア(Chlamydia trachomatis)検査で陽性であった.

REVIEW ARTICLE

  • 急性感染後の心筋梗塞のリスク
    Risk of MI after Acute Infection

    急性感染後の心筋梗塞のリスク

    肺炎球菌性肺炎で入院した患者における心筋梗塞の発症率は 7~8%である.トロポニン上昇の原因を「トロポニンの漏出」とする慣例を考慮すると,感染後心筋梗塞の真の発症率は,推定されているよりも高い可能性がある.

NEJM QUICK TAKE

  • アフリカ人小児の鎌状赤血球貧血を治療する
    Treating Sickle Cell Anemia in African Children

    アフリカ人小児の鎌状赤血球貧血を治療する

    鎌状赤血球貧血は,QOL の低下や早期死亡にいたる急性・慢性の合併症を伴う.ハイドロキシウレアは有効な治療薬であるが,鎌状赤血球貧血の負担がとくに大きいサハラ以南のアフリカでは試験はほとんど行われていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 健康および人類への攻撃
    Attacks on Health and Humanity

    健康および人類への攻撃

    Amir Mohareb が,イエメンにおける人道主義の危機と医療の中立の侵害について論じている.