The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 2, 2020
Vol. 382 No. 1

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 脳卒中後の LDL コレステロール目標値
    LDL Cholesterol Target Levels after Stroke

    この試験では,エゼチミブとの併用・非併用を問わずスタチンの投与を受けていた,アテローム性動脈硬化の所見を伴う脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)を発症した患者を,LDL コレステロール目標値を 70 mg/dL 未満とする群と,90~110 mg/dL の範囲とする群に無作為に割り付けた.追跡期間中央値 3.5 年の時点で,複合心血管エンドポイントの発生率は,低目標値群のほうが高目標値群よりも 12%低かった.脳出血の発生率に 2 群間で有意差は認められなかった.

  • 断酒と心房細動
    Alcohol Abstinence and Atrial Fibrillation

    過剰な飲酒は心房細動と関連している.発作性心房細動または持続性心房細動を有し,洞調律で,基準飲酒量が週 10 ドリンク以上の患者が,6 ヵ月間断酒する群と,飲酒を継続する群に無作為に割り付けられた.心房細動の再発は断酒群のほうが少なかった.

  • 血友病 A に対する遺伝子治療の長期追跡調査
    Long-Term Follow-up of Gene Therapy for Hemophilia A

    第 VIII 因子遺伝子を含むアデノ随伴ウイルスベクターの単回注入を受けた血友病 A 患者 15 例のうち,6×1013 ベクターゲノム(vg)/kg の投与を受けた 7 例では,第 VIII 因子濃度の中央値は 20 IU/dL であり,4×1013 vg/kg の投与を受けた 6 例では 13 IU/dL であった.第 VIII 因子濃度は追跡調査の 2 年目と 3 年目の時点で減少したが,この 13 例における出血イベントの年間発生率の中央値は 0 のままであった.

  • EGFR 変異陽性肺癌に対するオシメルチニブ
    Osimertinib in EGFR-Mutated Lung Cancer

    EGFR の活性化変異を有する非小細胞肺癌患者において,オシメルチニブと標準的な EGFR 阻害薬とを比較した.全生存期間の中央値はオシメルチニブ群で 38.6 ヵ月,エルロチニブまたはゲフィチニブ群で 31.8 ヵ月であった.この 20%低い死亡リスクは,後治療中に患者を標準治療からオシメルチニブにクロスオーバーしたにもかかわらず認められた.

SPECIAL ARTICLE

  • 病院の合併後に生じる診療の質の変化
    Changes in Quality of Care after Hospital Mergers

    2009~13 年に他の病院または医療システムに買収された 246 ヵ所の病院と,買収されなかった 1,986 ヵ所の対照病院とで,医療の質の指標を比較した.買収された病院は,対照病院と比較して,患者報告による経験の複合指標が中等度に悪化した.死亡率や再入院率に有意な変化はみられなかった.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 捻髪音と皮下気腫
    Crepitus and Subcutaneous Emphysema

    捻髪音と皮下気腫

    重度の気腫の既往を有する 86 歳の女性が,息切れを訴えて受診した.身体診察で,右半胸の呼吸音の減弱と広汎な皮下気腫が認められ,頸部に捻髪音が触知された(動画で示す).

REVIEW ARTICLE

  • 頭頸部癌
    Head and Neck Cancer

    頭頸部癌

    頭頸部癌の大部分(米国では 73%)は,現在ではたばこやアルコールよりも,ヒトパピローマウイルス感染と関連している.原発癌は主に扁平上皮癌であるが,併用治療が多くの患者で長期生存につながっている.双方向性の図で,頭頸部の扁平上皮癌に対する治療選択肢を示す.

NEJM QUICK TAKE

  • 脳卒中後の積極的脂質低下療法
    Intensive Lipid-Lowering Therapy after Stroke

    脳卒中後の積極的脂質低下療法

    メタ解析により,LDL コレステロールを低下させることで脳卒中のリスクが低減することが示されている.現在のガイドラインでは,アテローム性動脈硬化に起因する脳梗塞発症後の「積極的な」スタチン療法が推奨されているが,データが限られているため,LDL コレステロールの目標値は規定されていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ハリケーンと環境的不公正
    Hurricanes and Environmental Injustice

    ハリケーンと環境的不公正

    James Shultz が,気候変動によって引き起こされる嵐と,それらが社会的に不利な集団に及ぼす不均衡な影響について論じている.