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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 28, 2020
Vol. 382 No. 22

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 高度看護施設における症状発現前の SARS-CoV-2 感染
    Presymptomatic SARS-CoV-2 in a Nursing Facility

    著者らは 1 高度看護施設における SARS-CoV-2 の伝播状況を調査し,症状に基づくスクリーニングの妥当性を評価した.検査で陽性であった入居者の半数以上は検査の時点で無症状であった.症状のある入居者に限定した感染制御対策は,伝播を防ぐには十分ではなかった.

  • 転移性前立腺癌に対するオラパリブ
    Olaparib for Metastatic Prostate Cancer

    転移性去勢抵抗性前立腺癌患者の最大 30%は,DNA 損傷の相同組換え修復に関与する遺伝子に有害な変異を有する.このような患者に対する PARP 阻害薬オラパリブの使用は,対照薬よりも無増悪生存期間が長いことと,疼痛増強までの期間が長いことに関連していた.

  • WWP1 活性化による PTEN 欠損
    PTEN Defects from WWP1 Activation

    PTEN 欠損はカウデン症候群を含むいくつかの遺伝性新生物を伴う疾患を引き起こすが,これらの症候群を有する患者の多くが PTEN 変異をもたない.遺伝性過誤腫を有する患者の一部では,PTEN 分解を促進し PI3K の腫瘍増殖作用を高める WWP1 ユビキチンリガーゼの機能が亢進している.

  • 思春期肥満患者に対するリラグルチド
    Liraglutide for Adolescents with Obesity

    生活習慣療法のみでは反応が不良な思春期肥満患者を,生活習慣療法に加えて,1 日 1 回リラグルチドを皮下投与する群とプラセボを投与する群に無作為に割り付けた.リラグルチドの使用により,体格指数の標準偏差スコアがプラセボよりも有意に大きく低下した.

SPECIAL ARTICLE

  • ナロキソンの OTC 販売用のラベル評価
    Label Testing for Over-the-Counter Naloxone Sales

    この論文は,処方箋なしでの販売(OTC 販売)で購入されるナロキソンを使用する際に参照する薬剤情報ラベルを作成するため FDA が行った評価について詳述している.ラベルの理解度を評価するため,多数のオピオイド使用者とその家族・友人を含む成人・思春期児 710 人に構造化面接が行われた.

REVIEW ARTICLE

  • 慢性肝不全の急性増悪
    Acute-on-Chronic Liver Failure

    慢性肝疾患患者における急性代償不全は,慢性肝不全の急性増悪(acute-on-chronic liver failure)と呼ばれる.通常,感染による全身性炎症または急性肝損傷によって肝機能障害と肝臓以外の臓器不全が急激に生じるもので,死亡率が高い.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 粘膜下口蓋裂
    Submucosal Cleft Palate

    25 歳の男性が,開鼻声と食物の鼻腔への逆流を訴えて耳鼻咽喉科を受診した.身体診察で,口蓋垂裂と粘膜下口蓋裂が認められた.

Videos, Images, and Multimedia

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 個人防護具と Covid-19
    Personal Protective Equipment and Covid-19

    個人防護具と Covid-19

    この動画では,Covid-19 患者の診療中に感染性物質に曝露するリスクを最小限に抑えるため,米国の病院での使用を米国疾病管理予防センターが推奨している,1 種類の個人防護具(PPE)の着脱手順を実演する.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 獲物を探す
    The Game Is Afoot

    獲物を探す

    この双方向性の特集記事では,多発性骨折の既往を有し,徐々に悪化する両足関節の痛みと歩行困難を訴えて受診した 63 歳の女性を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術をお試しください.

NEJM QUICK TAKE

  • 転移性前立腺癌の転帰を改善する
    Improving Outcomes in Metastatic Prostate Cancer

    転移性前立腺癌の転帰を改善する

    転移性去勢抵抗性前立腺癌患者の最大 30%には,DNA 修復に関与する遺伝子に有害な異常がある.そのような患者は治療期間中に病勢が進行する可能性があり,転帰は不良である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • プロフェッショナルの精神とパンデミック
    Professional Spirit and the Pandemic

    プロフェッショナルの精神とパンデミック

    Lisa Rosenbaum が,Covid-19 パンデミック下で患者を診療するという困難に医療従事者がどのように対応したかについて論じている.