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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 15, 2022
Vol. 387 No. 24
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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栄養障害型表皮水疱症に対する遺伝子治療
Gene Therapy for Dystrophic Epidermolysis Bullosaこの遺伝性水疱性疾患は,VII 型コラーゲンをコードする COL7A1 の変異により生じる.COL7A1 を送達する単純ヘルペスウイルス 1 型(HSV-1)局所的遺伝子治療が行われた患者では,6 ヵ月時点での創治癒が得られた割合が,プラセボを塗布された患者よりも大きかった.
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難治性びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫に対するグロフィタマブ
Glofitamab in Refractory Diffuse Large B-Cell Lymphoma再発または難治性のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫(DLBCL)患者 154 例に,二重機能性抗体グロフィタマブが投与された.39%で完全奏効が得られ,完全奏効の大部分は 12 ヵ月の時点で持続していた.サイトカイン放出症候群の頻度が高かった.
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多発性骨髄腫に対するタルケタマブ
Talquetamab for Multiple Myelomaタルケタマブは,二重機能性抗体であり,活性化された T 細胞を腫瘍に誘導する.この試験では,再発または難治性の骨髄腫患者の最大 70%で,この薬剤に対する反応が認められた.
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肥満の思春期児に対するセマグルチドの週 1 回投与
Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity肥満の思春期児を対象とした試験で,生活習慣介入に加えてセマグルチドの週 1 回皮下投与が行われた児では,生活習慣介入のみが行われた児よりも,体格指数(BMI)が大きく低下した.
REVIEW ARTICLE
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異種移植における感染のリスク
Risk of Infection in Xenotransplantation異種移植は,移植可能なヒト臓器の不足に対する解決策となる可能性がある.異種移植の利益と感染のリスク,および将来の使用において考えられるプロトコールが論じられている.
EDITORIALS
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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遺伝性の下顎痙攣
Hereditary Geniospasm小児クリニックを受診した生後 4 ヵ月の男児に,下顎振戦が認められた(動画で示す).家族歴として,男児の父親,父方の祖母,父方の曾祖母に同様の下顎振戦があった.
DOUBLE TAKE
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体重と健康 ― 病態生理と治療法
Weight and Health — Pathophysiology and Therapiesこの Double Take の動画では,体重の病態生理について論じ,肥満治療の外科的・内科的選択肢について検討している.チルゼパチドやセマグルチドなど,効果的な抗肥満薬が登場している.
CASE RECORDS VIDEO
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放射線療法の計画
Planning for Radiation Therapy副腎皮質癌に対する術後放射線療法の施行前に,標的部位の呼吸時の運動レベルを評価するために実施された,4 次元 CT シミュレーションを動画で示す.
NEJM QUICK TAKE
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栄養障害型表皮水疱症に対する遺伝子治療
Gene Therapy for Dystrophic Epidermolysis Bullosa局所的遺伝子治療であるベレマジーン ジパーパベック(B-VEC)は,栄養障害型表皮水疱症の初期の試験で有望性が示されたが,追加のデータが必要とされた.第 3 相試験の新しい知見が短い動画にまとめられている.
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難治性のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫に対するグロフィタマブ
Glofitamab in Refractory Diffuse Large B-Cell Lymphoma再発または難治性のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫患者の予後は不良である.新規の T 細胞誘導二重特異性抗体であるグロフィタマブは,このような患者の転帰を改善する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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多発性骨髄腫に対する二重特異性抗体タルケタマブ
Talquetamab, a Bispecific Antibody for Multiple Myeloma再発または難治性の多発性骨髄腫患者の予後は不良であり,標準治療による再発の頻度は高い.新規の標的である GPRC5D の二重特異性抗体タルケタマブが現在臨床試験中である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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肥満の思春期児に対するセマグルチド
Semaglutide in Adolescents with Obesityグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログであるセマグルチドは,肥満成人の体重管理の適応で承認されている.思春期児における有効性と安全性は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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医療情報を交換する
Exchanging Health InformationDavid Blumenthal が,医療提供者とその他の関係機関に患者情報の共有を義務付ける,新たな連邦規則について論じている.