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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 15, 2023
Vol. 388 No. 24

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 急性硬膜下血腫に対する減圧開頭術と開頭術との比較
    Craniectomy vs. Craniotomy for Acute Subdural Hematoma

    急性硬膜下血腫患者 450 例を対象とした国際共同試験で,開頭術(骨弁を還納する)と減圧開頭術(骨弁を還納しない)は,12 ヵ月の時点での障害に関連する転帰が同様であった.

  • 慢性硬膜下血腫に対するグルココルチコイド
    Glucocorticoids for Chronic Subdural Hematoma

    症候性慢性硬膜下血腫患者を対象とした試験で,デキサメタゾンの 19 日間漸減投与は,穿頭ドレナージと比較して,3 ヵ月の時点での機能転帰に関して非劣性を示さなかった.

  • 障害をもたらす汎発性硬化性斑状強皮症の病因
    A Cause of Disabling Pansclerotic Morphea

    障害をもたらす汎発性硬化性斑状強皮症患者のいる 3 家族の遺伝子解析により,この疾患の原因が明らかとなり,そこから疾患の分子病態に関する知見が得られ,実験的な標的治療が行われるにいたった.

  • 短報:拮抗作用をもつレプチンバリアントと肥満の治療
    Brief Report: Antagonistic Leptin Variants and Treatment of Obesity

    重度肥満で,LEP 遺伝子に病的バリアントを有する小児 2 例が,メトレレプチンによる初回治療に反応を示さなかった.このバリアントの拮抗作用をもつという性質を解明することで,成功する治療レジメンを導くことができた.

REVIEW ARTICLE

  • 皮膚有棘細胞癌
    Squamous-Cell Carcinoma of the Skin

    皮膚有棘細胞癌

    有棘細胞癌は,ヒトにおいて頻度の高い癌の一つである.ほとんどの症例は限局性で治療可能であるが,再発または拡大したごく一部の症例は死にいたる可能性がある.免疫不全患者ではとくにリスクが高い.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 膝蓋骨高位
    Patella Alta

    61 歳の男性が,左膝を曲げた状態で転倒したあと,急性疼痛が出現し,歩行不能となって受診した.身体診察では,膝蓋骨が高い位置に認められた.これは膝蓋骨高位として知られる所見である.

CASE RECORDS VIDEO

  • 呼吸不全の患者における心エコー検査
    Echocardiography in a Patient with Respiratory Failure

    呼吸不全の患者における心エコー検査

    呼吸困難と頻呼吸が出現した 19 歳の女性において,経胸壁心エコー検査により,重症大動脈弁閉鎖不全症に一致する所見が認められた.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • 肥満におけるレプチンの再検討
    Another Look at Leptin in Obesity

    肥満におけるレプチンの再検討

    この論説では,LEP 遺伝子のバリアントによって引き起こされる機序的に新規の病型の肥満と,その治療に関する短報の背景にある科学について述べている.

NEJM QUICK TAKE

  • 急性硬膜下血腫に対する減圧開頭術と開頭術との比較
    Craniectomy vs. Craniotomy for Acute Subdural Hematoma

    急性硬膜下血腫に対する減圧開頭術と開頭術との比較

    外傷性急性硬膜下血腫の外科的除去を必要とする成人において,減圧開頭術が,開頭術よりも良好な転帰と関連するかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 慢性硬膜下血腫に対するグルココルチコイド
    Glucocorticoids for Chronic Subdural Hematoma

    慢性硬膜下血腫患者は,外科的除去による治療を受けることが多いが,死亡のリスクを伴う.グルココルチコイドが代替治療の候補として検討されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ミシシッピ州ジャクソンの水危機
    The Jackson Water Crisis

    ミシシッピ州ジャクソンの水危機

    Richard Mizelle, Jr. が,構造的人種差別に関連する長年の問題が,2022 年にミシシッピ州を非常事態にいたらしめた経緯について論じている.