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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 19, 2023
Vol. 388 No. 3

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 骨折後の血栓予防におけるアスピリンと低分子ヘパリンとの比較
    Aspirin or LMWH Thromboprophylaxis after a Fracture

    骨盤・寛骨臼骨折を受傷した患者,または四肢骨折を受傷し手術治療を受けた患者を対象とした無作為化試験で,アスピリンによる血栓予防は,90 日の時点における死亡の予防に関して,低分子ヘパリンに対して非劣性であった.

  • 2 価ワクチンのブースター接種によるオミクロン株の中和
    Omicron Neutralization with Bivalent Vaccine Boost

    祖先株とオミクロン株 BA.1 系統の両方の塩基配列をもつ 2 価の mRNA ワクチンの免疫原性は,BA.1 に対して,祖先株特異的なワクチンよりも高い中和抗体価を誘導した.

  • 肝内胆管癌患者に対するフチバチニブ
    Futibatinib for Intrahepatic Cholangiocarcinoma

    FGFR2 融合または再構成は,肝内胆管癌患者の最大 14%に発生する.この試験では,FGFR 阻害薬フチバチニブにより,患者の 42%で奏効(中央値 9.7 ヵ月)が得られた.

  • トランスジェンダーの若者の心理社会的機能
    Psychosocial Functioning in Transgender Youth

    この研究では,トランスジェンダーおよびノンバイナリーの若者を対象として,性自認に沿ったジェンダーアファーミングホルモンの投与開始から 2 年間,心理社会的機能を評価した.ホルモン療法により,外見の性自認との一致度と心理社会的機能が改善した.

REVIEW ARTICLE

  • 人工関節周囲感染
    Periprosthetic Joint Infection

    人工関節周囲感染

    関節形成術の増加に伴い,人工関節周囲感染(PJI)も増加している.この総説では,一般的な PJI の疫学,病因, 症状, 治療,予防について概説している.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 浮動性めまいと意識障害を呈する男性
    A Man with Dizziness and Altered Mental Status

    慢性背部痛の既往を有する 76 歳の男性が,浮動性めまいと意識障害で受診した.臨床検査により,アニオンギャップ代謝性アシドーシスが確認された.診断のための検査が追加で行われた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 眼窩横紋筋肉腫
    Orbital Rhabdomyosarcoma

    眼窩横紋筋肉腫

    8 歳の男児が,右眼瞼の痛みを伴わない腫脹で受診した.腫脹は下方注視時に軽減した(動画で示す).眼瞼内に腫瘤を触知した.MRI で,眼球の前下方に沿って腫瘤が認められた.

NEJM QUICK TAKE

  • 骨折後のアスピリンと低分子ヘパリンとの比較
    Aspirin vs. Low-Molecular-Weight Heparin after a Fracture

    骨折後のアスピリンと低分子ヘパリンとの比較

    骨折患者の血栓予防には,ガイドラインでは低分子ヘパリンが推奨されているが,低分子ヘパリンとアスピリンを直接比較した試験は少ない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • オミクロン株 BA.1 系統対応 BNT162b2 ワクチンのブースター接種
    Omicron BA.1-Adapted BNT162b2 Boosters

    最初の BNT162b2 ワクチンは,オミクロン株 BA.1 系統が出現するまで,懸念される重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)の変異株に対して幅広い防御効果を示した.オミクロン株対応ワクチンのブースター接種は,防御効果を高める可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 肝内胆管癌に対するフチバチニブ
    Futibatinib in Intrahepatic Cholangiocarcinoma

    肝内胆管癌に対するフチバチニブ

    線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)1~4 の阻害薬であるフチバチニブが,FGFR2 遺伝子の融合および再構成が認められる肝内胆管癌患者において,有望な抗腫瘍活性を示した.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • アンカー戦略を推進する
    Pursuing an Anchor Strategy

    アンカー戦略を推進する

    David Ansell と Redia Holman が,医療機関が地域の健康と富を築くためのアプローチについて論じている.

  • 社会的孤立・孤独に取り組む
    Addressing Social Isolation and Loneliness

    Julianne Holt-Lunstad が,社会的つながりと健康との関連について論じている.