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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 13, 2023
Vol. 389 No. 2

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • テストステロン療法の心血管安全性
    Cardiovascular Safety of Testosterone Therapy

    心血管疾患の既往を有する,またはそのリスクが高い性腺機能低下症の男性を対象とした無作為化試験で,テストステロン療法は,主要有害心イベントの発生に関して,プラセボに対して非劣性を示した.

  • 乳頭状頭蓋咽頭腫に対する BRAF 標的療法
    Targeting BRAF in Papillary Craniopharyngioma

    遺伝子解析により,乳頭状頭蓋咽頭腫の 94%では,BRAF に活性化変異が存在することが示されている.BRAF–MEK 阻害薬の第 2 相試験で,治療歴のない患者 16 例のうち,15 例で部分奏効以上の客観的奏効が得られた.

  • 重症外傷に対する病院到着前のトラネキサム酸投与
    Prehospital Tranexamic Acid for Severe Trauma

    重大な外傷を負った成人を対象とした試験で,病院到着前のトラネキサム酸投与により,6 ヵ月の時点での良好な機能的転帰を伴う生存者数が,プラセボを投与した場合よりも多くなることはなかった.

  • EGFR 変異陽性非小細胞肺癌に対するオシメルチニブ
    Osimertinib in EGFR-Mutated Non–Small-Cell Lung Cancer

    IB~IIIA 期上皮成長因子受容体(EGFR)変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)の切除を受けた患者が,オシメルチニブによる術後補助療法を 3 年間受ける群と,プラセボの投与を受ける群に無作為に割り付けられた.5 年全生存率はオシメルチニブ群で 88%,プラセボ群で 78%であった.

  • 再発リンパ腫に対する CAR T 細胞による生存期間
    Survival with CAR T Cells in Relapsed Lymphoma

    再発または難治性大細胞型 B 細胞リンパ腫患者に axi-cel(CD19 特異的キメラ抗原受容体 [CAR] T 細胞)を投与した場合,標準治療を行った場合よりも死亡リスクが 27.4%低くなった.

REVIEW ARTICLE

  • 疼痛緩和のための皮膚電気刺激鎮痛法
    Cutaneous Electroanalgesia for Pain Relief

    疼痛緩和のための皮膚電気刺激鎮痛法

    この総説では,疼痛緩和のための皮膚電気刺激鎮痛法として,経皮的電気神経刺激とスクランブラー療法の 2 つについて,技術,安全性,無作為化試験の結果に言及しながら論じている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 鼠径部の紅色陰癬
    Inguinal Erythrasma

    38 歳の男性が,鼠径部の軽度の痒みを伴う皮疹を訴えて受診した.診察では,境界明瞭の,赤褐色の丘疹が認められた.この病変は,ウッド灯検査でサンゴ色の蛍光を示した.

CLINICAL DECISIONS

  • 中リスク肺塞栓症の治療
    Treatment of Intermediate-Risk Pulmonary Embolism

    中リスク肺塞栓症の治療

    中リスク肺塞栓症患者に関するこの特集記事では,症例を提示し,血栓溶解療法の使用を支持するエッセイと,ヘパリン単独による治療を推奨するエッセイの 2 つを紹介している.

NEJM QUICK TAKE

  • テストステロン療法の心血管安全性
    Cardiovascular Safety of Testosterone Therapy

    性腺機能低下症の中高年男性における,テストステロン補充療法の心血管系への影響は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 重症外傷に対する病院到着前のトラネキサム酸投与
    Prehospital Tranexamic Acid for Severe Trauma

    重症外傷に対する病院到着前のトラネキサム酸投与

    凝固障害のリスクがある重症外傷患者では,高度外傷治療システム下で行われる病院到着前のトラネキサム酸投与により,良好な機能的転帰が得られる可能性が高まるかもしれない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • オシメルチニブと切除された EGFR 変異陽性非小細胞肺癌
    Osimertinib and Resected EGFR-Mutated NSCLC

    オシメルチニブと切除された EGFR 変異陽性非小細胞肺癌

    IB~IIIA 期 EGFR 変異陽性非小細胞肺癌の切除を受けた患者では,術後補助療法としてのオシメルチニブ投与により無病生存期間が延長することが示されているが,全生存期間に関するデータは得られていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 大細胞型 B 細胞リンパ腫に対する axi-cel による生存期間
    Survival with Axi-cel in Large B-Cell Lymphoma

    大細胞型 B 細胞リンパ腫に対する axi-cel による生存期間

    早期再発または難治性の大細胞型 B 細胞リンパ腫患者では,キメラ抗原受容体(CAR)T 細胞療法であるアキシカブタゲン シロルユーセル(axi-cel)により,無イベント生存期間が延長することが以前に示された.全生存期間に関する新しい知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 英国における医療危機
    A Health Care Crisis in the UK

    英国における医療危機

    David Hunter が,英国の国民保健サービスの医療に破綻をもたらした要因について論じている.