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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 28, 2023
Vol. 389 No. 26
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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脳梗塞発症後 72 時間以内の抗血小板薬 2 剤併用療法と単剤療法との比較
Dual or Single Antiplatelet up to 72 Hours after Strokeアテローム性脳梗塞の発症後 72 時間以内に,クロピドグレルとアスピリンの併用療法を受けた患者の 7%と,アスピリン単剤療法を受けた患者の 9%が,脳卒中を新たに発症した.出血の発生率は低かったものの,抗血小板薬 2 剤併用療法群で上昇した.
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乳児の RSV による入院の予防を目的としたニルセビマブ
Nirsevimab for Prevention of RSV Hospitalization in InfantsRS ウイルス(RSV)を標的とするモノクローナル抗体ニルセビマブは,非盲検の実用的試験で,乳児の最初の RSV 流行期における RSV 関連下気道感染症による入院を減少させた.
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巣状分節性糸球体硬化症に対するスパルセンタン
Sparsentan in Focal Segmental Glomerulosclerosis巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)患者を対象とした第 3 相試験で,スパルセンタンを投与した患者では,イルベサルタンを投与した患者よりも蛋白尿が大きく減少したが,推算糸球体濾過量(eGFR)スロープに有意な群間差は認められなかった.
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心筋梗塞と貧血を有する患者に対する輸血戦略
Transfusion Strategy in Patients with MI and Anemia心筋梗塞と貧血を有する患者のうち,非制限的輸血戦略を行った患者では,死亡と心臓発作が制限的輸血戦略を行った患者よりも少なかったが,その差は境界域の有意性であった.
REVIEW ARTICLE
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うつ病性障害に対するウェアラブル技術
Wearable Technology for Depressive Disorder睡眠パターンと身体活動は,ウェアラブル技術によってモニタリングすることができる.この総説では,ウェアラブルデバイスのデータを,うつ病の診断と管理に利用する最新技術について説明している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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肝吸虫 Clonorchis sinensis
Clonorchis sinensis Liver Flukes70 歳の男性が,総胆管拡張の評価を目的に胆道鏡検査を受けたところ,胆道に扁形動物が認められた(動画で示す).
DOUBLE TAKE
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瀬戸際の医療 ― 難民医療
Health Care on the Edge — Refugee Medicineこの Double Take の動画では,難民が経験する医療の課題と複雑なトラウマについて論じ,難民のケアには全人的(holistic)なアプローチをとることの重要性を強調している.
NEJM QUICK TAKE
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脳梗塞発症後 72 時間以内の DAPT
DAPT up to 72 Hours after Ischemic Stroke軽症脳梗塞では,発症後 24 時間以内にクロピドグレルとアスピリンを併用することで,脳梗塞の再発が減少する.抗血小板薬 2 剤併用療法(DAPT)を 72 時間以内に行った場合の有効性と安全性は,十分に研究されていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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乳児の RSV による入院を予防するためのニルセビマブ
Nirsevimab for Preventing RSV Hospitalizations in InfantsRS ウイルス(RSV)は,新生児に重い合併症を引き起こす.ニルセビマブは,乳児を,RSV 関連下気道感染症による入院から防御する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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巣状分節性糸球体硬化症に対するスパルセンタン
Sparsentan in Focal Segmental Glomerulosclerosis巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は世界的に腎不全の主要な原因であるが,承認されている治療法はない.FSGS の治療薬として,スパルセンタンとイルベサルタンとを比較した新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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ドゥーラの役割を高める
Elevating the Role of DoulasCrystal Cené が,周産期医療提供者と,コミュニティ内のドゥーラ(妊婦をサポートする女性)とのパートナーシップが,とくに黒人の出産予定者にもたらす可能性のある利益について論じている.